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「A、」

ゾッとするほど低い声に大袈裟な程に肩を震わせてしまった。


「───じゃ、じゃあそういう感じで次から宜しく!!お疲れ様!!」



慌ててそう新人くんに告げ、センラの手を引っ張り早足で駆け出す。


「A」

「はい!!」


また聞こえてきた低い声に大袈裟な返事をしてしまった。そして続く沈黙に耐えられなくてぎゅっと、握った手に力を込めてしまう。


「なに、あれ」


小さく呟かれた言葉に肩が跳ねる。悪いことなんてしてないし、全然やましいことはないんだけどそんな態度を取られると思わず何かしてしまった気分になる。


「……な、にって​────新人教育……?」


ふーん、と言う視線を向けられ居心地が悪い。しかし、そんなことも言ってられない。この流れのまま男子がいるバイトなんてやめろと言われてしまってはたまったもんじゃない。


「クレーム処理が上手くいかなかったからどうしたら良かったのかとか聞かれて答えてただけ!!」


ていうかそもそもなんで新人くんにクレーム処理やらせてるんだろうね!?私に回してくれても良かったのにね!?とか聞かれてもいない情報までペラペラと喋り続けるとふは、と彼が失笑を零した。


「……何よ、」


どういう意味、と睨みつけるとふわりと彼が寄ってきて抱きしめられる。なんで今?と思いつつも無意識に背中に手を回してしまうのが少し悲しい。


「必死に言い訳するのおもろいなぁ?って思って」


「はぁ?私で遊んでたってこと?」


そんな言葉にんふふ、と変な笑みを浮かべる彼の背中をバシンっとひと叩きして離れた。


「早く帰ってそれ食べよ」


怒らないであげたのは店1番高いセットが早く食べたいから。ただそれだけ。

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設定タグ:浦島坂田船 , 歌い手 , センラ   
作品ジャンル:恋愛
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潮田 陽菜(プロフ) - senkun1003さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました😊何度も読み返すほど気に入って頂けてとても嬉しいです(_ _*))こちらこそ素敵なコメントありがとうございます(*ˊᵕˋ*) (2022年11月16日 12時) (レス) @page48 id: 68f958ed6b (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - 潮田 陽菜さん» リクエスト答えて下さりありがとうございます😭凄い好みで何度も読み返してます😭素敵な作品をありがとうございます😭 (2022年11月15日 23時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
潮田 陽菜(プロフ) - senkun1003さん» コメントありがとうございます!!3次元に近い感じをイメージして書いてたので汲み取って頂けてとても嬉しいです(*^^*)リクエストありがとうございます!是非書かせて頂きますね!! (2022年11月14日 9時) (レス) id: 68f958ed6b (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - 思いました! すみません、書きたいこと沢山になってしまい長文失礼致しました。可能でしたらリクエストの方よろしくお願いします! (2022年11月14日 2時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - (センラさんが遠征で居なくて寂しかった時の上着をぎゅってしてるところとかからそういうイメージを持ったので)で、そんな夢主にあまり得意では無いサプライズを計画して1日沢山笑わせて甘々してくれるセンラさんを見て、もっと甘えてええんやでって言われたいなぁと (2022年11月14日 2時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮田 陽菜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年8月3日 5時

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