公式LiNEはいりません！【sm】 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:8,935 hit

＊ページ2

───────

─────

───

やっと終わったなぁと一息つきながらポケットからレシートを取り出した。ベットに飛び込みその1文字1文字を噛み締めながら入力する。するとチラチラと視界に入る候補欄に嫌な予感1つ。そして、最後まで入力し追えると現れたのは追加済みのそれ。しっかりと現実になった嫌な予感に手元のレシートをグチャりと力任せに丸め適当に放り投げた。

｢本物のLINEじゃないのかよ！！！！｣

期待した私が悪かったってのはなしで。

それから数日経った頃、一通のメールを見て目を見開いた。

｢当選！！？？嘘！｣

志麻さんのソロアルバムのイベントが当選したらしい。バイト代全部注ぎ込んで買えるだけ買ったかいあった。

｢……あ｣

嬉々として友人に報告しようとスマホを開いた時、部屋のホワイトボードに付けられたぐしゃぐしゃになったレシートが目に入る。それを1番お気に入りのカバンの中に突っ込んだ。彼に突き返してやろうとかそんなつもりは決してない──ことはなく普通にある。