【あんスタ】全てを捨てて、君を愛そう【短編集】 (ページ7)

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乱凪砂（生存）ページ7

Aさん、今大丈夫？

…うん、少し話がしたくて

私は今、思ってることがある

それは、私でもどうすることも出来ない

……怖いんだ

Aさんとの今があって

私はとても、幸せ

だからこそ怖い

いつか来る別れの時が

……別れない？

私だって分かれるつもりは無いよ

でも、死は別問題だと思う

死はいつ来るかもわからない

回避することの出来ないことだから

それが、とても怖い

……え？泣いてる？私、が……？

今まで、死に対して何も感じなかったのに……

……やはり、Aさんと離れたくない

……えっ

約束……？何を約束するの？

『死ぬ時は一緒に』

……確かに、それなら最後まで一緒になるね

もう、怖くないみたいだ

ありがとう

じゃあ、お墓も一緒に入ろう？

どういう意味って……？

そのまんまだよ

結婚して、同じお墓を買って

一緒に死んで、同じお墓に入る

それなら、ずっと一緒……

私は、とても幸せ者だ

Aさんと最後まで一緒だから

何も怖くないよ、むしろ嬉しい

好きだよ。Aさん

乱凪砂が捨てたもの:一人の墓

乱凪砂が手に入れたもの:彼女の隣