遊木真（危険） ページ5
Aちゃん！おはよ！
今日もいい天気だよ
朝ご飯出来てるから食べよ？
……ねぇ、まだ変わらないの？
まだ、死にたいって思ってるの？
……そっか
……ここから出して？
ダメ。そしたらAちゃんは死ぬでしょ？
Aちゃんが居なくなることだけは嫌
ここに居れば何も嫌なことなんてないよ？
楽しいことだけしてようよ！
ほら、Aちゃん
テレビで見てたアニメのゲーム買ってきたよ
それともこの間の映画のDVDが見たい？
お菓子が食べたい？
それとも、シたい？
何でも好きなことしていいよ
Aちゃんさえ良ければ
僕を*してもいいんだよ
だから、お願い
ここから出ないで
死のうとしないで？
なんでもしていいから
この、僕の家だけを君の世界にして？
他の世界を閉ざして
僕と二人の楽園にしよう？
他の人と話さないで、思い出さないで
目の前の幸せだけを感じて
……少しでいいから、僕を愛してさえくれれば
あとは自由だから
……この部屋？
ああ、泉さんの敷地内だよ
借りてるんだよ
Aちゃんが気にすることじゃないよ
泉さんの事も、忘れて？
Aちゃん自身と、僕だけを憶えていればいい
……あれ、眠いの？
いいよ、お休みなさい
僕も少し寝るよ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ゆうくん、やっぱり気が付かないんだ？」
「Aが死のうとしてるのは」
「ゆうくんのせいなのにね？」
「ゆうくんの束縛が辛いから」
「死のうとしてるのにね」
「……うふふふっ……面白いなぁ」
「やっぱり、気が付かないんだね」
「俺が、ゆうくんを狙ってることに」
「Aの枕の下にナイフを仕込んでおいたから」
「Aもその内気がつくよね」
「それで、Aが消えたら……」
「ゆうくんは俺のものに……」
「うふ……ふふふふふふふふふふふっ」
「楽しみだなぁ」
「ねぇ？ゆうくん」
「お兄ちゃんがゆうくんをお世話してあげる」
「待っててね？ゆうくん……」
遊木真が捨てたもの:平和な人生
遊木真が手に入れたもの:貴女の人生
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作者名：メンタル | 作成日時：2017年12月10日 0時
