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ダンッ
「うわぁ!?ちょっと燐音くん!急に大きな音立てないで.........................燐音くん?」
「.............何が目的なんだ、河南.......」
「どうしたんすか?あぁこの子!美人さんっすよね〜たしかRAVEの.......」
「見んじゃねぇ」
「ぎゃあ!酷いっす!なんでそんな不機嫌なんすか!」
「当たり前だろォが!身内がメディアでめっちゃ流れてくんだぞ!」
「え、身内?この子妹とかっすか?」
「従姉妹だわバカ!つーか美人なのは俺っちに似てんだから当たり前だろ」
「ううわぁ.......認めるっすけど自信満々に言わない方が言いっすよぉ.............ていうか何がそんなに嫌なんすか?仲悪いんすか?」
「.......悪いとかじゃねぇ。本当に小さい頃、一緒に遊んでそれっきりまともに話してねぇ」
「えぇぇそんな関係なんすか.......じゃあ向こうはもう燐音くんのことなんて覚えてないんじゃ.......」
「んなわけねーだろ!俺っちと一彩に追いつくように血が滲むような努力をしてきた子だぞ!?大好きな河南は全く俺に近づいてこなくて、大して何もしてねぇ大人共がわらわら寄ってくる幼少期だったんだぞ地獄に決まってんだろォが!!」
「もろ本性出てるっす!てか河南ちゃんのこと大好きなんすね.......」
「フム」
「ちょっとヒロくん。いつまで俺のスマホでRAVEの河南のページ見てるの?まぁ確かにすごい美人だし一彩くんが惹かれるのも分かるけど.......」
「ウム、今すぐ抱きしめてあげたいよ」
「ちょおおおおお!?ヒロくん何言ってんの!?」
「ム?あぁ、申し訳ない!河南は僕の従姉妹だよ!とても優しい子なんだ!」
「え!?そうなの!?」
「と言っても、あまり話をさせてはくれなかったんだけどね」
「へ、へぇ〜」
「それより、先程から河南の隣に立ってあれこれ質問をする男性がいて、なんだか変な気持ちだよ」
「独占欲強すぎない.......?RAVEの河南のこと大好きなんだね.......あとその男性はアナウンサーだから許してあげて.......」
「ウム!河南のことは大好きだよ!兄さんよりも早く再会しなくては!」
「燐音先輩もそうなのかぁ.......」
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作者名:lie槻 | 作成日時:2020年9月26日 21時