元婚約者【逢坂壮五】 (ページ10)

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助けてくれた彼はページ10

『うーん。よく寝たぁ！』

陸「あ、目が覚めたんだね！マネージャー！！」

紡「起きました？よかった...。
いきなり倒れたと聞いて
びっくりしたんですよー。」

『すみません。』

赤髪の人、会ったことある気がする。

確か...

『あ！七瀬陸くん？』

陸「は、はい！」

『私、雪原 A！覚えてる？』

陸「もしかしてAちゃん!?」

『そうだよ！久しぶり！アイドルやってたの？
発作は、もう平気なの？』

陸「だいぶよくなったんだ！
最近は発作もでないし。」

『よかった。』

紡「念の為に、病院に連絡しますね。」

『お願い、それはやめて！』

紡「へ？」

『実は私、病院から抜け出してきたの。』

陸「え！今すぐ病院行かなきゃ！」

『ダメなの！入院したら捕まっちゃう。』

陸「誰かに追われてるの!?」

『大金さん...婚約者になるはずだった人に
捕まりたくない...』

紡「婚約者になるはずだった...？」

『昔から仲の良かった婚約者は、
家を出て、婚約破棄。新しい婚約者が
大金さん。』

陸「大金ってお金？」

『お金目当て。私も家を出て
関係ないはずなのに戻ってこいって...』

陸「ってことは、家を出てった元婚約者が
悪いんだよね。Aちゃんを
困らせんなんて！」

『ほんとだよね...。』

陸「2人とも天にぃにしばかれちゃうね(笑)」

『天くん？なんでしばくの？』

陸「天にぃ、Aちゃんのこと好きだから
Aちゃんに何かあったら激怒するよ！」

『相変わらず陸くんは優しいね。』