すのうーまん⑬ (ページ20)

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［阿部 side］

無事にお土産も買い終わり、新大阪駅まで移動する。

深澤「はい。チケット。」

阿部「ありがとう。」

深澤「Aは阿部ちゃんの隣な。」

「あっありがとう。」

お土産を荷物棚に乗せて座る。
新幹線が発車し車内が落ち着くと、俺はスマホを取り出した。

阿部明日の撮影前に報告したいことがあるので時間をもらえませんか?

メンバーとマネージャーが入っているグループにメッセージを送る。

隣のAは内容を見て頬を赤くしていた。

冬賀スケジュール的に30分ほどであれば確保できます。

阿部大丈夫です。お願いします。

冬賀了解しました。

佐久間「りょうかーい。」

深澤「俺も、了解。」

後ろの座席からラインに対する返事が帰って来た。

深澤「じゃあ、また明日な。」

佐久間「バイバーイ！」

東京駅に着き、家の方向が同じ俺とA、ふっかと佐久間に分かれてタクシーに乗り込んだ。

「また行きたいね。」

阿部「行きたいね。」

「全員で行けたらいいのに。」

阿部「企画じゃないと難しいだろうな。」

「だよね。」

自宅へ向かうタクシーの中で旅行を振り返る。
いつか10人でいけるといいな。

「ありがとう。また明日。」

阿部「うん。また明日。おやすみ。」

「おやすみなさい。」

恋人になってまだ数時間。離れるのは寂しいけど、明日も仕事だから仕方がない。

明日になれば会える。そう自分に言い聞かせてAをマンションまで送った。