黒と白の念子Ⅴ (ページ7)

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207話ページ7

そう言うと皆は、え？と困惑した表情を浮かべる。

A)詳細は追って連絡するよ。さっちゃんが

ベリ)ちょいちょい！待ってください！A様！何ですか！？今のは！さっちゃんは知ってるの！？

レヴィ)A様が公式の場であんな冗談言うなんて…ん？いや……

ベリ/レヴィ)(ソロモン王としてのA様なら言うか……冗談しか言わなかったからな……)

A『え？デルキラ何処に行ったか知ってるかって？』

サリバン『はい。昨日から姿が見えなくて』

A『さっちゃん知らないの？デルキラは……死んだよ……』

サ/ベ/レ『えっ？』

A『冗談だけどね』

サ/ベ/レ『え？』

A)あら？私がピクニックしたいって言ってんのよ？ダメかしら？

サリバン)A様が仰るなら従うしかありませんね。それに……そのお言葉は、デルキラ様も言いそうですね

A)言いそう…じゃないよ。デルキラが言ってたんだ…

A『デルキラ〜13冠の集い行かないの？』

デルキラ『行かないよ〜ねぇA、ピクニックしない？』

A『また唐突だね。どうしたの？』

デルキラ『いや〜ぶっちゃけ、この魔界を動かすアイツらの顔を見ながら語り合えれば俺は何処でもいいわけよ〜だったら、俺が作ったこの魔界の景色を見てピクニックしながら語った方が愉しいだろ？』

A『ﾌﾊｯ、確かにっでも、頭のかった〜いさっちゃんが許すかね〜』

サリバン『そこはAの力で〜』

A『やだよ〜デルキラ魔王でしょ？自分で言い出したんだから自分でどうにかしてよねー』

サリバン『やっぱAは手厳しいね〜』

A)さっちゃんも皆も13冠の重さとか魔王のイスの大切さとか難しく考えすぎなのよ。そもそもデルキラ魔王のイス全然使ってなかったしね

そう話ながら私は私用に準備されたイスに腰をかけ、
足を組み、肘掛けに肘を付き指先に顎を乗せ皆を見下ろす

A)デルキラにとって13冠や魔王の席はただ皆と話し合える場所ってだけで魔界を動かす者たちの顔を見て声をきいて語り合えればどこでもいいのよ。

サリバン)………僕は決めたよ。デルキラ様が戻ってきたら僕が13冠を退くよ。その時までこの席をあの方が創ったこの魔界を守って……いやより面白く楽しい魔界にして驚かせて悔しがらせてお帰りって一発殴ってやろう