247話 ページ47
メフィ)お〜い！そこのキミ〜悪いけどお仲間に伝えてくれる〜？
そう言ってメフィストさんはあえて生き残らせた一体のクラーケンに声をかけた。
が、そのクラーケンは怯えプルプル震える。
メフィストさんに怯えているのだと周りの悪魔は思って見ているが、メフィストさんだけはクラーケンの様子がおかしい事に気付く。
メフィ)(おかしい。俺が仲間を殺った事への怯え方…ではない？それに、このクラーケン俺を見ていない……一体何を見て………)
メフィストさんはクラーケンの目線の先…
メフィストさんの後ろに居る私に視線を向けた。
メフィ)(！！！？？？こ、これは………)
A)さて……貴方、お仲間の方にこの岩場より浜の方へは入ってはいけないとお伝えください。良いですね？
そう言うとクラーケンはコクリと頷くとものすごいスピードで逃げ出した。
メフィ)(皆は気付いていないのか？クラーケンが怯えていた理由……あの海の奥で俺たちを喰い殺すのを待っていた巨大生物……いやクラーケンの親玉か？アレを誰にも気付かれず静かに…おそらくコチラに来るついで感覚の一瞬で倒している……さすがは……) ソロモン王…シュラム・A様……
A)はい？
メフィ)いえ、なんでもありません
そう言ってニコと笑うメフィストさんに、
私はハテナを浮かべながら首を傾げる。
A)？まぁ、しかし……さすがは新13冠、盤外王メフィストさんですね。あっという間にクラーケンの大群を討伐なさるとは……
メフィ)あ、いえ…そんな……
と、会話をしながら、
我々はオペラの元へ向かった。
オペラの後ろでメフィストさんに頭を下げるカルエゴを横目に
私はオペラの隣に立ちメフィストさんに体を向ける。
A)改めまして……
オ/A)この度はうちの生徒たちがお世話になりました。
メフィ)いえいえ、こちらこそ。優秀な生徒さんのおかげで助かりましたよ
そう言ったメフィストさんの隣には、
やきそばを啜るゼブブラさん
オ/A)生徒たちにも良い刺激になったと思います。
生徒)ありがとうございました！
ゼブ)やきそばごちです！
と、挨拶を済ませると、
じゃあ気をつけて帰ってねと言うメフィストさんに、
あっと何か言いだげな様子の生徒達。
そんな生徒を見てメフィストさんは……
メフィ)魔イン交換するひとー！
と叫んだ。
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作者名：モンブラン | 作成日時：2023年8月24日 16時
