243話 ページ43
キャー逃げろー！と、
海岸ではパニックの声が広がる。
ジャズ)わわわ！いきなり何だこのイカ！
リード)助けてー！
ジャズ)やべぇ！海岸も大パニックに……ん？あれ？
そう言ったジャズくんの目線の先には、
猛ダッシュで逃げるアロケルくんとプルソンくん
リード)ソイソイ！アロケル！きこえてんだろコラ！何あのスピード！
ジャズ)あいつらいつの間に浜に……ハッ！浜！そうだ！先生ーー！オペラ先生ならきっと助けに……
そんな期待を胸にオペラ達を見るジャズくん。
しかし、オペラ達は………
ジャズ)ダメだ！！めっちゃヤキソバ作ってる！！
リード)おいしそう！カルエゴ先生は！？
ジャズ)キャベツ刻んでる！！
リード)こんな時に限って柄にもないことを！
そう、2人はド真剣に昼食の準備をしており、
こちらの状況に気付いていないのだ。
他に誰か居ないのか！と、辺りを見回す彼ら。
見つけたのは、イクスさんとケロリさん
2人は楽しそうに歌を聴いていて……
ジ/リ)(あの空間だけは壊しちゃいけない！)
と、2人の意志は重なる。
僕らだけで何とかすんぞ！
このイカを浜に近づけるな！と意気込む2人。
そんな矢先、クラーケンの足が切り落とされた。
リード)ガープ！シーダ先生！それに……
リ/ジ)A先生ぇぇぇぇ！！！
クラーケンの足を切り落としたのは、
ガープくんにシーダ先生。そして私。
私は軽い足取りでその場にｽﾄﾝと降り立つと、
2人に目線を向け言い放った。
A)女性ばかり目で追っているからこうなるんですよ。
リ/ジ)ｸﾞﾊｯ(久々にA先生の毒舌を食らった……)
リード)オペラ先生とくっついて丸くなったと思ったのにっ！
A)私は私ですが？何も変わりませんよ。
シーダ)あのっ…早く浜に……他に生徒は……
と、救出した2人を見てシーダ先生は心配の声を上げる中、
自身の使い魔に乗ったサブノックくんが、
これはいい！昼メシに……と呟きながら、
クラーケンの足を切り落とし、
イカ焼き追加だ！！焼きは任せたぞ！と言うと、
サブノックくんの背後から現れたアズくんによって、
炎が投げ込まれた。
アリス)こんなゲテモノ、イルマ様に献上できんわ！
A)ご安心を。私が完璧に調理して差し上げますよ。
アリス)であれば、問題ありませんね！
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作者名：モンブラン | 作成日時：2023年8月24日 16時
