黒と白の念子Ⅴ (ページ5)

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205話ページ5

魔界塔(バベル)666階
儀式の間

13冠着座の儀

A)これより、ソロモン王の名の元に13冠着席の儀を行います。三傑サリバン

サリバン)ここに

13冠着席の儀式を行うにあたり、
冠を持ってはいないが魔界のNo.2で、
ソロモン王という称号を持っている私が、
儀式の進行を務める。

私に呼ばれた者は返事をしていく。

A)三傑レディ・レヴィ/ベリアール

レ/ベリ)ここに

A)続いて英傑次席ベルゼビュート

ベルゼ)ここに

A)そして同じく英傑次席(・・・・・・・)バール

バール)ここに

A)天眼アスタロウ、精霊王パイモン、四方筆頭アマイモン

アス/パ/アマ)ここに

A)色頭アスモデウス・アムリリス、魔関署警備局長アザゼル・アンリ

アム/アンリ)ここに

A)最後に新13冠前へ。13冠とは魔界の中枢を担い均衡と平和を保つ代表者。諸君らの活躍が今後の魔界の発展に大きく貢献することを期待しています。
狗帝ナベリウス・ナルニア、盤外王メフィスト、そして、頂弓(ちょうきゅう)バルバトス・バチコ

ナ/メ/バ)ここに

返事をした新13冠の3人は私の前に並び頭を下げる。

そんな3人を見た後、私はサリバン様に目を向ける。
すると、サリバン様はｺｸﾘと頷くと、私の隣に立ち口を開く。

サリバン)バルバトス殿…貴殿の決断にはより一層の感謝を伝えたい。元々我々13冠と魔谷大戦三英雄(まこくたいせんさんえいゆう)は利害が一致しない限りその接触を断ってきていたそれぞれが独立してその領分を守り互いに干渉せず活動する事で強大な力同士の衝突を避けてきたのだが貴殿が13冠に着任したことで我々には新しい道が拓かれた13冠と三英雄が共に手を取り合う未来である。
貴殿の存在は両雄の確かな繋がりであり、新時代の可能性である。

そうサリバン様が言い終え、
次の言葉を発する時、私もサリバン様と同時に言葉を発した。

サ/A)三英雄バルバトス家頭領バルバトス・バチコ殿、貴殿の13冠着任に心からの喜びと感謝の意をお伝えします。

これは、私とサリバン様の心からの言葉。

そして、きっとこれは、イルマ様も思っているであろう。
自分の師匠が13冠になって喜ばない弟子は居ないのだから。

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