232話 ページ32
A)嫌な言い方しますね。私は全てを聞いていました。しかし、それは姿を消して聞いていた為貴方は何も知らない。よって私が誰に何を言おうとソレは私の戯言でしかないと言う事になります。そうですよね？
そう言って私は隣にいるバラムくんに目を向けると、
私の言いたい事を察したバラムくんは、
バラム)ですね。A先輩は今カルエゴくんのお見舞いに来たばかり。ですからね。
と、言った。
カルエゴ)………ﾊｧｰｰ本当にどいつもこいつも……
そう言ってカルエゴくんはソファーに身を預ける。
A)一応問題児の皆さんから返事が返ってこないから心配だと相談受けて来たのですが……顔色はだいぶよくなったようで
カルエゴ)シチロウの薬が効いたか
バラム)！！よし！元気になったし問題児のみんなに返信しよう！"心配してくれてありがとう！みんな大好き！"
私の言葉を聞いてバラムくんは、
飲んでいたお茶の湯呑みを置くと、
即座にカルエゴくんの携帯を手に取りメールの返信をしようとする。
カルエゴ)はぁ！？勝手に打つな！気色悪い！やめろ！
そんなバラムくんを必死に止めるカルエゴくんに、
私は、
A)あっ既に皆にはメールしておきましたよ。
カルエゴくんが心配してくれてありがとう大好きと言っていたと。
と言う。
カルエゴ)はぁ！？何してっ！
まぁ冗談だが面白いので黙っていよう。
バラム)病み上がりは安静に＿＿
そうバラムくんが言った瞬間、デーデンと携帯が鳴る。
カルエゴくんが携帯を見ると、どうやらメールがきたようで
カルエゴ)オペラ先輩だ
バラム)えっおっ怒ってる？怒ってるよね？
オペラと言う名を聞いて焦るバラムくんと、
私が一枚噛んでいると思っているのか、私を見るカルエゴくん。
A)私は知りませんよ。まだ何も言ってません。
カルエゴ)…まだって…ﾊｧ……まて、ゆっくりあける
バラム)メール、ゆっくりあけるとかあるの？
カルエゴ)うるさい。いくぞ
私もオペラからのメールというのは気になるので、
バラムくんと共に画面を覗き込む。
そこには……
オペラ〈Aに何かしたらしばく〉
と言うメールの後に
オペラ〈海行きましょう〉
と言うメールが入っていた。
バ/カ/A)……海？
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作者名：モンブラン | 作成日時：2023年8月24日 16時
