黒と白の念子Ⅴ (ページ21)

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221話ページ21

ーモモノキ視点ー

なんなのっ！ど〜いうこと！？ちゃんと仕事しただけなのに！！ノルマ以上に成果を出せってこと！？さすがにこれは、怖さよりムカムカが勝つ……

先程のカルエゴ先生の言葉にモンモンと不満を考えていると、
あははと、笑い声が聞こえた。

その笑い声の元を辿り見て見ると、
そこには自分が課題を回収した生徒が……

生徒1)いや〜でもさ〜モモちゃん先生が来てくれてホント助かるよな〜

ももちゃん！？

生徒2)分かる！なんたって課題丸写ししても全然バレないし！

生徒1)超楽〜

えっ？

生徒1)前はさ！鬼エゴが全部チェックしてたじゃん

生徒3)マジキツかったよね〜

生徒2)自力でやるまで帰してくれなかったもんな〜

生徒1)その点ももちゃん先生は答え丸写しでも賢いやつから写させてもらってもOK

生徒123)ももちゃん先生様様だわ〜

生徒達の会話を聞いた後、
私はボーとしながら外へ出て、
校舎に背を預けながら座り込んだ。

天気……いいなぁ……
まさか、あんなに生徒にナメられてたなんて…

きっとあの子達以外にも私の目を盗んでズルしてる生徒はいるんだろうな

私は目の前の仕事をこなすのに夢中で仕事の中身までしっかり確認しなかった

カルエゴ『ノルマをこなすだけが教師の仕事ではないですよ』

先程のカルエゴ先生の言葉が頭をよぎる

カルエゴ先生の言う通りだわ
私がやってたのはただのお手伝い
自分の事ばっかりで生徒の事全く考えられてなかった

私はバビルスの教師なのにっ！

A)カルエゴくんの言う通りだった。自分がやってたのはただのお手伝いで自分の事ばっか考えて生徒のことは全く考えていなかった…自分はバビルスの教師なのに……と言ったところですかね。貴方が今考えているのは

私が考えていた事をそのまま言われて、
びっくりして隣を見ると、そこにはAさんが立っていた。

モモノキ)ひゃっ！A…さん！？

A)はい。Aさんです。大方、生徒さん方が貴方の話してるのを聞いてしまってこんな所でメソメソ反省をしているのでしょう…が……メソメソした所で自分のツメが甘かった事は変えられませんよ。

モモノキ)ﾑｯ。わ、分かってます！分かっているからココで1人反省をっ

ツメが甘かった。自分の甘さがナメられた原因。
そんな事は理解している。
だから、反省をしている。