202話 ページ2
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ナルニア)ようやく…話ができるなカルエゴ
カルエゴ)兄上…
ナルニア)お前が私に会いたがっていたのは知っているよ。待たせてしまって申し訳なかった。なに分多忙でね…特にこの数ヶ月は身内にも所在を明かせなかった。だが、その甲斐もあって目標は無事達成できたよ。私は13冠になった。
そう言ったナルニアだが、
カルエゴは無言で見つめるだけ。
そんなカルエゴの様子にナルニアは首を傾げる。
ナルニア)喜んではくれないのか？
カルエゴ)いえっ！おめでとうございます。兄上
ナルニア)うん。用件は13冠についてではないようだね
カルエゴ)はい。恐れながら、兄上がバビルスに推薦したアトリという教師が我が校で問題を起こした事はご存知ですよね？ついては彼の素性やバビルスに推薦した経緯について詳しくお話を……
ナルニア)必要だった。多くは秘密事項だが、彼らをバビルスに入れたのは必要なプロセスだった。お前には迷惑をかけたがそれもお前を信頼してのこと
そう言ってナルニアは、変装を解く。
ナルニア)いいかい。カルエゴ。兄の選択に間違いなどない。何も心配いらないよ
そう言ったナルニアを見てカルエゴは、
同じだ…幼い頃から共に過ごしたナベリウスである事に誇りを持ち常に優秀で優しい尊敬する我が兄上。
兄上はいつも通りだ…なのに…
何故こんなにも釈然としない！？
と思っていた。
ナルニア)カルエゴ…これから魔界は変わる。だから一つ忠告しておこう。あのイルマという子供にはもうこれ以上近づくんじゃない。あれは危険だ。これからの魔界に不要かつ害をなす存在になる。我々が最も忌むべき存在。そう彼は……
そこまで言うと、ﾋﾟﾘﾘとス魔ホがなり、
ナルニアは電話をとる。
ナルニア)あぁ、アンリか‥すぐ戻る。
電話の相手はアンリだったようで、
一言いってすぐに電話をきると
ナルニア)今日はここまでだ、今後も私と連絡とるのは難しい。だからお前は大人しく見ていなさい。ナベリウスにとって最良の魔界をあのソロモン王でも、魔王でもなく、この兄が創造する様を……
そう言って、ナルニアは、フェンリルへ変装をし、
その場を立ち去る。
カルエゴ)(何一つ分からない。私は何も知らない…)イルマが何だと言うのですか…兄上
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作者名：モンブラン | 作成日時：2023年8月24日 16時
