第12話 般若 ページ13
「善逸くん、これはどういったことでしょう」
「ひ、ひぇ…いや、その…」
蝶屋敷について我妻善逸が見たのは、虫も殺さぬような絶世の美女の顔に、ぴきぴきと血管が浮かび上がっている笑顔でした。
「貴方に来ていたのは鬼を殺す指令ですよね、連れてこいとは来ていないはずですけど。」
「いや!指令の鬼はきちんと殺した…はずです!隠れの人も言ってましたし!この子は指令書とは違う鬼で!」
「指令書がなければ殺しては行けない、なんて掟はありませ」
「この子、まだ1人も人を喰ってないんです!」
屋敷の当主、胡蝶しのぶの声を遮って声を張った善逸に、しのぶが目を見開く。
声を張ったことではなく、その内容に
「…人を、食べてない?君が背負っているその鬼ですか?」
「はい!俺、耳は凄くいいんで間違いないです!禰豆子ちゃんと同じ音がするんです!人を喰った嫌な音がしないんです!」
捲し立てるように言葉を紡ぐ善逸に、しのぶは至って冷静に口元に手をやる
対する善逸は必死すぎてイ゙ーッと威嚇してしまっている。
「……禰豆子さんの前例があるので、真っ向から否定することは出来ませんが、君はその鬼が鬼になってから、1度も目を離さなかったんですか?」
「それは…いえ、この子がいうには鬼になってから2年近くは経っている、とのことで…」
「…それでは人を食べてない、という証拠にはなりませんよ。」
「いや!でも…そうだ!炭治郎を呼んでください!あいつなら匂いでわかるでしょう!きっと!」
「……それで私を説得できたとして、彼のそういう能力を知らない人達への証明にはなりませんよ」
しのぶが小さくため息を吐くと、取り敢えず中に入りましょう、と居間に通された。
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いーさん(プロフ) - 満月雪兎さん» すみません、返信遅くなりました。ありがとうございます!頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 4740787582 (このIDを非表示/違反報告)
満月雪兎(プロフ) - 『父を殺した者への復讐を誓う』というところが滝夜叉姫っぽくて好きです。更新頑張ってください! (2019年8月11日 12時) (レス) id: 5acf868e91 (このIDを非表示/違反報告)
いーさん(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます!頑張らせていただきますね! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 4740787582 (このIDを非表示/違反報告)
いーさん(プロフ) - 甘空さん» コメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです!応援に応えられるよう頑張りますね!いえいえ!本当にありがとうございます! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 4740787582 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 面白かったです。涙腺が崩壊しました。応援しています。頑張ってください。 (2019年8月8日 5時) (レス) id: 16a7c15423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いーさん | 作成日時:2019年6月4日 23時