君にどう好かれるか考える。ー５ー (ページ39)

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２１７話：2度目ページ39

階段を下に降りると、賑やかな話し声が聞こえてきた。

明かりが灯る、広い部屋へ出ると
沢山の妖怪たちがいて、こちらをじっと見るものや、ヒソヒソと話し始める者もいた。

私はそんな妖怪達なんてどうでも良かった。

カルラ「緊急事態なのに、宴会みたいな雰囲気……。」

烏天狗「まぁ……隠れてるだけじゃ暇だもんね……。」

多くの妖怪の座っている間をすり抜けて、私は奥へと進んだ。

遠くからキュウビに、勝手に歩くんじゃないよ！と怒られたが、聞く耳を持たずに私は叫んだ。

貴方「大ガマ！土蜘蛛！居るんでしょ！？出て来てよ！」

私の声に妖怪達は話す事をやめた。
しんと静まり返った広間で、ひたすら叫ぶ。

貴方「お願い！出てきてよっ！無事でいるって約束したじゃない……！」

涙まじりの声に、
聞き覚えのある声が答えた。

？？「おうおう……、こりゃまた盛大な誘いだな。」

？？「そんなに声を荒らげるでない。叫ばずとも聞こえておる。」

貴方「！」

右側の襖が開き、懐かしい大ガマと土蜘蛛の姿が見えた。

羞恥や周りの視線など考えもせずに
私は二人に抱きついた。

貴方「良かった……良かったぁ……！」

これが、2度目の大ガマ達との出会いだった。