214話:西へ ページ36
貴方「カルラ、これは?」
カルラ「その札は特殊な念を入れてあるんだ。その筆で文字を書くと、書いたものの願いがその場で叶う。アンタが望むものを書けばいい。」
貴方「私が望むもの……?」
カルラ「使えるのは1札1回まで。技は、アンタの知っている範囲の妖怪が使う技だけ。身を守る為に活用しなよ。」
貴方「……ありがとう!」
キュウビ「随分この子に甘いじゃないか。」
カルラ「死なれたら困るから!」
カルラがくれたこの機会を無駄にする訳にはいかない。
貴方「行こう、早く閻魔大王様に会いに。」
烏天狗「……」
貴方「って……張り切って宮殿に入ったわけだけど……」
キュウビ「ったく……ここどこなのさ。」
貴方「私が聞きたい……」
カルラ「アンタ、宮殿に居たんじゃないの?」
貴方「うう……」
烏天狗「……?宮殿に居たことがあるの?」
貴方「え、あ、あはは……まぁ……」
キュウビ「あー……なるほどね。
さて、こんなに迷っていても仕方がない。
二手に別れるよ。僕とカルラ、君と烏天狗。
僕達は東に。君達は西を見に行って。」
貴方「うん、わかった。」
キュウビ「1時間後、進展があれば聞くからここで待ち合わせ。敵に捕まるんじゃないよ。」
私は札を3枚握りしめて、烏天狗と一緒に西へ向かった。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時