215話:東から西にかけて ページ37
烏天狗「西……と言うと、白虎の間がある方だよね……。」
貴方「うん……、何か見つかればいいんだけど……。」
烏天狗と西側に来た。
こちら側に来ると何故か敵が居なくなっていた。
また、破損部分が多く、激戦地だった事が一目瞭然だ。
貴方「……比較的安全地帯……ではあるよね。こんなに妖魔界に鬼が沢山うろついているのに、ここだけ居ないなんて……。」
烏天狗「ねぇ、君。……感じないの?」
貴方「何を?」
烏天狗「……そうか…。君は妖怪じゃないもんね……。あのね、ここ……恐らく結界の中だよ。」
貴方「結界?」
烏天狗「ここの白虎の間から……多分南側の朱雀、それから東の青龍の間辺りまで、同じ気配がする。それもとても強力な結界の気配。」
貴方「……!もしかして、ここって本家鬼妖怪達を保護してる場所なんじゃ……」
烏天狗「その可能性は十分にある。鬼の目に触れない……結界の中で最も安全な場所って言ったら……」
貴方「……地下。ここの地下に牢獄がある!」
烏天狗「行ってみよう!」
大ガマと土蜘蛛が、実験体にされていた場所なら、外からも見えないし、結界が破壊されても見つけられにくい。
無事でいて……
そう、約束したでしょう……2人とも……!
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時