199話:おおもり山の試練 ページ21
鬼が排除されたら……
大ガマと土蜘蛛はどうなるの……?
貴方「どうして鬼を排除しようとするの!」
キュウビ「……感じないのかい。この街を覆う瘴気を。これは全て、室町時代後期に起こったことが原因なんだ。
あの時代以来、この街は……いや、僕らの住む妖魔界もずっと……。」
貴方「……」
もしかして、あの“黒い太陽”の仕業……?
貴方「カルラって妖怪を呼べば、この瘴気は消えるの?」
キュウビ「……まぁ…ね。」
濁された。
恐らく、カルラだけの力じゃどうにもならないんだろう。
とにかく良くなるにしろ、そうでないにしろ、カルラを呼ばない事には事情は聞けないみたいだ。
貴方「そのカルラって妖怪はどこに居るの。」
キュウビ「このおおもり山をずっと上に上がった所さ。池を登って、橋を渡り、断崖を進むと洞窟がある。
カルラはそこに住み着いているらしい。」
貴方「……分かった。その代わり、カルラを連れてきたらさっきの話の続きを聞かせて。」
キュウビ「良いだろう。」
キュウビの目は本気だった。
私もそれに応えなければ。
貴方「……あの二人を排除させない為に、私も何か手を打たないと。」
私はおおもり山の池へ向かった。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月14日 0時