＊偵察 ページ6
グル「A、今回お前に行ってもらいたいのは此処だ。」
そう言ってグルッペンは数枚の種類を差し出した。
A「廃墟…偵察？」
グル「そうだ。だがどうやら唯の廃墟ではないらしい。何やら怪しげな人間が出入りしている模様で、国境付近ということもある。本来ならばお前一人に任せたくはないのだが…」
A「大丈夫！だって俺此処に来るまではずっと一人だったし。それに偵察するだけでしょ？遠いし、面倒だけど…みんな忙しいから。行くよ。」
不安げに言い渋るグルッペンににっこりと笑いかけ、行くという旨を伝える。それでも彼は俺を心配するようにその紅い瞳を曇らせた。珍しい事もあるものだと少し不思議に思ったが、任務に行くとなるとそれなりの準備もいる。あまりゆっくりしている暇もないので俺は早々に総統室を退室すると、偵察に行くための装備を整えるために自室へと戻った。
＊＊＊
A「…ほんと、廃墟って聞いた通りの場所だな。」
寒々とした灰色のコンクリートに声が響く。例の廃墟に細心の注意を払って潜入したものの、中には人っ子一人いない、もぬけの殻だった。
拍子抜けした気分で歩きながら、どうせなら何か面白いものでもないかと周囲を観察する。すると、ふと目に留まったのが不自然に置かれた本棚。何が不自然かというと、周りの家具に比べそれだけがやたらと綺麗なのだ。再度気を引き締め、その本棚に近づく。が、しかし、やたらと綺麗な所以外は何も分からなかった。
A「絶対なんかありそうなんだよなぁ…」
直感でそう感じていた俺は、爆薬を本棚に設置し、建物の柱に隠れると、起爆スイッチを押す。
ドゴォォオン！！
A「ヤバッ、威力強すぎた？」
濛々と立ち込める埃っぽい煙に噎せながら、本棚があった場所に近づく。と、そこにはさっきまではなかった鈍く光る頑丈な鉄の扉が現れていた。
A「…………ビンゴ。」
近づくと自動で開くそれに嫌な既視感を覚えながら、俺は中に足を踏み入れた。
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天の声 - 終わった…の…か？…(¬_¬) (2019年3月8日 0時) (
レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
Karasu - 終わり…ですか？？ (2019年1月6日 18時) (レス) id: ce467b078d (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - 初コメ失礼します！高機能のうさぎ……天国編に出てきたうさぎかと思いましたw (2018年3月1日 21時) (レス) id: 0e94862c9b (このIDを非表示/違反報告)
てっさん(プロフ) - イメ画とても素敵です…色合いから何から何までどストライクで好きです…初コメ失礼致しましたっ (2018年1月17日 0時) (レス) id: c960d35a04 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - ninaさん» そう言って頂けて嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2018年1月15日 20時) (レス) id: f3b38bb195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクヤ | 作成日時：2017年12月23日 8時
