＊ひとらんらんの苦手なもの ページ28
グル「今回はとある廃屋を根城にし破壊活動を行っているテロリストの掃除をしてもらいたい。詳しい事はここに書いてあるからな。」
そう言ってゾムに資料を手渡すと、彼は楽しげにいつもの紅い瞳を細めた。ゾムは手渡された資料をパラパラと捲っていたが、
ゾム「ほー…ふんふん…………なぁーる。」
彼は読み終わったと同時に、口の端から鮫歯をチラリと覗かせて怪しげに笑った。
グル「数は少ないが夜に向かった方がいいだろう。」
ゾム「おk。んじゃひとらん、A、準備しよ」
A「イエス、サー！」
ひと「…」
＊＊＊
時は流れ夜になり、俺たちはグルッペンに指定され、ゾムが『めっちゃ楽しいとこやから！着いてからのお楽しみな？』と頑なに行き先を教えてくれなかった廃屋の入り口に来ていた。
ひと「やっぱこんなことだろうと思ったよ…」
そう、そこは…
A「…病院？」
潰れた廃病院だったのだ。
ゾム「な？めっちゃ楽しそうやろ？」
ひと「帰る」
A「えっ」
ゾム「まぁまぁまぁ…ほら、折角ここまで来たんやからテロ潰して帰らんとトントンに怒られるで？」
ひと「………帰ったらぜってーグルッペンワンパンする。あとゾム、お前もな。」
ゾム「ふははwwwこわw」
件の廃病院の前に来てからやたら顔色を青くし、サッサと踵を返そうとするひとらんをゾムが押し留める。その光景を頭に疑問符を浮かべながら俺は眺めていた。何でそんなに怯えてるんだ？テロリストが怖いとか？…いやまさか。堪らなくなって聞いてみる。
A「なあ、なんでひとらんはそんなに怯えてんの？」
ゾム「あ、もしかして知らん？ひとらんホラーアカンこと。」
…ホラー？えぇっと……そのままの意味だと恐怖だけど、たしか、オバケとか幽霊とか物の怪とか…なんか科学的には証明できていないものをホラーとも言ったような…？
A「え、で？それのどこが怖いの？」
ゾム「ブフッwwwww」
ひと「………」
俺が素直に疑問を口に出すと、ゾムは迷彩柄のパーカーのフードをぎゅっと掴み、顔を地面に向けながら肩を震わせ、ひとらんは青白い顔に死んだ魚のような目で虚空を見つめているようだった。
ゾム「温度差www温度差あり過ぎひんwww」
A「そう？もう良くわかんねーからサッサと行って終わらせようぜ。」
言うがいなや二人の理由は違えど(ゾムは可笑しくて、ひとらんは恐怖で)震えている手を引っ張り、俺は廃病院の中へと足を踏み入れた。
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闇音 - UPZはエーミール教授が働いて？いる大学の名前ですよ。エーミール教授が教えているのはパk学です。 (2017年7月27日 23時) (
レス) id: f267177af2 (このIDを非表示/違反報告)
闇音やみぃ(プロフ) - *衣装の夢主さんの会話カッコ名前変換されてません。 (2017年5月28日 17時) (レス) id: efba8b3959 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 妖怪波姫さん» わわ、本当ですね…すみません直します！！ (2017年4月29日 19時) (レス) id: f3b38bb195 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤ(プロフ) - 気ままな猫丸さん» すみません直させていただきました！ありがとうございます！！ (2017年4月29日 19時) (レス) id: f3b38bb195 (このIDを非表示/違反報告)
妖怪波姫(プロフ) - UPZ大学のZが、Gになっていると思います とても面白いです 更新応援してますd(^_^o) (2017年4月29日 8時) (レス) id: e7428f1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクヤ x他1人 | 作成日時：2017年3月18日 18時
