彼は”元”天才ストライカー【ブルーロック】 (ページ8)

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８_ オニごっこ　② ページ8

潔君に感化されたのか蜂楽君がボールを奪い取り
部屋で1番強い吉良君を狙いに行ったが蹴ったボールは
吉良君とは違う方向に飛んで行った。

　『キックミスに見せ掛けてのパスか….』

絵「あぁ、パスする相手は潔世一だ」

吉良君の後ろにいた潔君にボールが渡り
蹴ったボールが吉良君に当たり失格となった。

　『良い判断だね』

絵「お疲れ才能の原石共よここでは結果が全てだ
　敗れた者は出て行け！吉良涼介失格！！」

これに対して異議を申し立てる奴が次々と現れた
オニごっこはサッカーじゃねぇだの何が分かるだとか

絵「１試合の中でボール保持出来る時間は約１３６秒
　お前は与えられた１試合分の機会を無くしたんだ」

吉「で、でもラスト１秒じゃどうしようも….！！」

　『君は本当の試合でも同じ事言うの？』

吉「え……」

　『君が潔君にボールを当てられた
　最後の瞬間…時計はまだ１秒残ってた』

絵「だからお前が動けない五十嵐に当てれば残れたんだ」

　『でも君はその簡単なチャンスを見逃した』

”オニごっこ”における”オニ”はボールを持ち続ける事で
敗者にもなり誰かに当てる事で自らが勝者にもなる事が
出来る有権者でもある。

　『ストライカーとは
　その全責任を負い最後の１秒まで戦う人間の事だ』

倒れた五十嵐君では無く自分より上を倒そうとした潔君
自らが”オニ”となり1番強い奴を倒そうとした蜂楽君

　『そこから逃げた君の負けだよ吉良涼介君…』

絵「”帰れ”」

絵心さんがそう言うと
吉良君は蜂楽君と潔君を睨み帰って行った。