彼は”元”天才ストライカー【ブルーロック】 (ページ21)

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２１_ 行方不明　① ページ21

　『御影コーポレーションの御曹司なんだ….』

凪君を探しながら歩いていると
自然と御影君と会話が弾み仲良くなった。

御「え、今更？」

　『気づかなかったよ….御影君が御曹司なんて…
　でも確かに….”御影” 玲王君だもんね』

御「…….何も思わないのか？」

　『何も思わないけど….御影君は御影君でしょ？』

御「え？」

　『僕は”今”マネージャーだから御影君も
　 “１人の人間”として見て僕はサポートするよ』

御「ぶっはははっ！！
　本当に面白いなAさんって！」

　『何か可笑しい事言った？』

御「俺って金持ちだから、高校に居た時も
　下心ある奴とかゲスい奴らが寄ってくるんだよ」

　『御影君”も”大変だったんだね….
　(金持ちって大変だよね….僕も大変だったな…)』

御「…..御影じゃなくて玲王で良い
　俺、そろそろ練習行かないとだからやばいかも」

　『そしたら見つけ次第
　凪君に練習に行くようにって伝えとくよ』

御「あぁ、助かる」

それじゃあ凪君を探しに行こう————

御「あ、待って」

　『ん？どうした….？』

玲王君はまだ何かあったのか僕の手を掴んだ。

御「また話そうぜ Aさん」

そう言って玲王君は駆け足で去っていた。