純粋だったあの頃 ページ9
＿Side A
＿＿＿＿＿＿＿＿＿2017年8月18日
マ「A？」
『ん？』
マ「笑ってる」
『えっ？！…顔に出てた？』
マ「何…考えてた？」
東京卍會首領、佐野万次郎…
皆は彼を恐れる。冷徹で平然とした顔で殺しもする
そんな連中の集まる組織のトップだもんね。無理はない
でも、今の彼はどうだろうか
縋るように私を抱きしめるこの男が
そんな組織のトップだなんて誰も思わないだろう。
『昔のこと…思い出してた』
マ「？？」
『恋愛について真剣に悩んで…考えて…
そんな可愛い時代もあったなーって(笑)』
マ「答えは？…見つかった？」
『ヒミツ〜(笑)でも、今ここにいるのが
きっと答えなんだと思うよ』
答えなんてとっくの昔に見つかってた。
でも、貴方は私の大事な人を殺したから…
だからね…貴方は私に縋り付けばいい。
私を求めて狂ってしまえばいい。
『恋愛は思ってたより醜いものだったよ』
よくわからない、とでも言いたげな顔で私を見ている。
可愛いけど可愛くない。
だってね…
醜いもの、そう私に植え付けたのは他でもない
マイキー…貴方なんだから。
千冬を殺した。私の目の前で…
貴方から私への歪んだ歪な愛…
佐野万次郎をどう思っているのかと聞かれたら
私はきっと…彼が憎いと答えるだろう。
憎い…あの日からずっと貴方が憎いよ。
だからもっと私に溺れて堕ちるとこまで堕ちて…
『もうすぐお誕生日だね〜』
マ「ん、、、」
『何が欲しい？たい焼き1年分とか？』
マ「いらない。……Aが居れば…それでいい」
『相変わらず可愛いなぁ♡』
マ「1秒も俺から離れないで」
『それは無理でしょ…トイレ行けない』
マ「一緒にい…((『ダメです！！』
憎いよ…憎いけど……
それすらも愛おしいと思っているのだから
私はもう腐り切ってしまってるんだろうね…
『私が居ないとダメダメだね(笑)』
マ「……Aが居てくれたら…何もいらない…」
『知ってる』
あの純粋だった私はどこへ行ってしまったのか…
どこで道を間違えてしまったのか…
『おやすみ、マイキー』
赤子のように私に縋り眠る姿は
あの頃と何も変わってないのにね…。
純粋だったあの頃
この状況で『蘭ちゃん怒るかな〜』なんてこと
考えてる時点で純粋さの欠片もなわよね。
＊
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茜雫(プロフ) - ひー(比古)さん» ありがとうございます！私も場地くん大好きです！！やっぱ生きてて欲しいっていう自分の欲に勝てませんでした（笑） (2021年12月11日 18時) (
レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - 血ハロ捏造OK！！むしろwelcome過ぎて嬉しい♥バジさん好きだし！ (2021年12月11日 14時) (レス) @page37 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - 月猫*+☆さん» なんとなく私の中で蘭ちゃんは意外と愛重めなイメージなんですよねー（笑）いや…願望かもしれないw更新頑張ります！ありがとうございます🥰 (2021年12月10日 23時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
月猫*+☆ - 蘭ちゃん許してあげて… みんなかわいいし夢主ちゃんがかっこよくて大好きです！更新頑張ってください！ (2021年12月10日 21時) (レス) id: e0c3854e29 (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - きなこだいふくさん» ありがとうございます（笑）笑ってもらえたなら嬉しい！！本誌見て辛くなってたりしたのでギャグを余計に書きたくなりました…（笑） (2021年12月9日 18時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜雫
| 作成日時：2021年12月8日 4時
