皇帝様が年下育成に目覚めたようです。 (ページ31)

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正に両手に華ページ31

＿Side A

目が覚めたのは昼過ぎだった。

今日…何時からレコーディングだっけな…

『さすがの蘭ちゃんも爆睡か(笑)』

私…途中から記憶ないもん。

気がついた時には、外が明るかった…気がする。

『竜ちゃんおはよ〜、体調大丈夫？』

竜「マジで…頭割れそう」

リビングには、ぐったりとしている竜ちゃんが居た。

基本的には2人ともお酒はそこそこ強いはず。

そんな竜ちゃんがここまでなるって
いったいどれだけの酒を飲ませたんだろうか…。

『おいでっ』

竜「A〜！兄ちゃんマジ恨む！！」

『今度、蘭ちゃんに内緒でデートしよっか』

竜「するー」

可愛いなぁもう！！

私に擦り寄ってくる竜ちゃんの頭を
優しく撫でてやれば、目を細めてニコニコしてた。

『…猫みたい』

竜「猫の皮被った狼だって知ってた？」

『あららー？体調悪い子は無理しちゃダメだよ〜』

竜「A見たら二日酔いとか吹っ飛んだし？」

『可愛い奴めっ！』

私を抱えて自室に戻る竜ちゃんは
メラメラしたオスって感じで、すんごいゾクゾクした。

『あーあ、今日レコーディングなのにー』

竜「颯太に夕方からにしろって言っといた」

『仕事が早いなー(笑)』

仕方ない。

蘭ちゃんにしてやられて可哀想だったし
付き合ってあげよっかな〜

正に両手に華

寝起きの蘭ちゃんが不機嫌マックスだったのは
言うまでもない話…。

＊