はい、私きっとチートキャラです。

＊ ページ48

＿Side 蘭



俺の下でよがるAは
さっきまでの強気な女じゃない。



『ら…ちゃん、、痕は…らめ…』



俺達の世界じゃ、コイツはマイキー(アイツ)の女
誰もがAに一目置いている。


理由は簡単
マイキー(アイツ)はAが居ないと生きていけない。



蘭「コレ見たらどんな顔すんだろうな」

『蘭ちゃん殺されるね』

蘭「いいよ。…そん時はお前も道連れな」



どんなに俺がコイツを愛したって
コイツは俺のモノにはならない。
ならいっそ…マイキー(アイツ)を殺してしまおうか。



しかし俺にそれはできない。




マイキー(アイツ)の死はAの死を意味する。




俺以外の誰かを思って死ぬAなんて
そんなもんは想像しただけで気が狂いそうだから。





『マイキーはね、私が居ないとダメなんだよ』

蘭「知ってる」

『私がそう…育てたからね』

蘭「腐ってんなお前」

『今は、蘭ちゃんを育成中〜』



はっ…？……コイツは何もわかってねぇな。




蘭「ナメてんの？」

『私のことしか考えられなくなっちゃう蘭ちゃん
　見てみたいじゃん？』

蘭「いいコト教えてやろーか？」

『ん？』

蘭「…蘭ちゃんはとっくの昔にお前しか見えてねぇよ」

『へ…？』

蘭「あんな奴より先に俺の方がAなしじゃ
　 生きていけなくなってんの。わかる？
　 所詮マイキー(アイツ)は俺のコーハイ
　 先にお前にオチてんのは俺の方」



何それ、なんて言いながらキャッキャと
笑っているコイツには心底腹が立つが
後にも先にもこんな風に愛せる女は
コイツ以外に1人も居ないだろう。




蘭「悪いけど、ちょー重いから」

『知ってるよ？…そんな蘭ちゃんが好きなんだもん』



結局何をどう足掻いたって
この歪な関係が変わることはない。



マイキー(アイツ)が生きている限りは…な。





溺れるほど愛して


いっそ流れ弾でポックリ逝ってくんねぇかな。



いや…もう既成事実作って籍でも入れてやろうか…？





＊

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