はい、私きっとチートキャラです。

千冬くん頑張ってます ページ30

＿Side 千冬



千「だぁぁぁあああっ！！！クソッ！！！！！
　 寝れるわけねぇだろうがぁぁああああっ！！」



松野千冬、中学2年生、思春期真っ盛り




現在耐えるという試練の真っ只中です。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿



遡ること数時間前






『ちーふゆっ！！………と、けーちゃん」

場「俺はオマケか！！！」



場地さんと下校中に突然飛びついてきたA




千「1人でほっつき歩くなって言われてただろ」

場「お前マイキーにバレたらマジでカンキンされるぞ」

『あー…マイキーね………あはは』

場「なんだよその反応」

『あの人ね、今…私に接近禁止令出てるから』

千「は？」



話しを聞けば、昨日の夜襲われそうになって
エマちゃんに助けられたらしい。
その後、般若の面みたいな顔をしたエマちゃんに
接近禁止令を言い捨てられたとか…



場「何してんだアイツ…バカだろ」

千「で？何しにここまで来たわけ？」

『ん？千冬に今日泊めてもらおうと思って』

千「…………………は？」

『だーってさ！！監視監視うっさいから
　私だって大人しく家に帰りたいよ？
　でもね…家も家で叶とりんりんがピリピリしてて…
　自分達のせいで私が狙われるかもって
　家庭内激荒れ…終いには道場篭って朝まで修行…
　私が近くにいると気張ってるっぽいから
　しばらく家出するの！！』

千「場地さん…」

場「俺はパス。…まだ死にたくねぇ」

『ふーん…じゃあいいよ！！もう公園で野宿する！！
　皆して私を疫病神みたいに言いやがって！！
　拗ねました！！拗ねたからねっ！！』



そんなん誰だって嫌だろ…


無敵のマイキーと呼ばれる総長が
ボロ雑巾の如く扱われてんだろ？こえーわ…


とは言え…野宿なんてされたら元も子もない。




千「はいはい、泊めればいいんだろ」

『えっ！いいの？！』

千「お前マジで野宿しそうだし…」

『んーーーっ！！千冬〜っ！！
　やっぱり持つべきものは松野千冬様ですね♡』



今日1日くらい耐えれるだろ…なんて軽く考えた
あの時の俺はクソバカでした。


…こんなん拷問以外のなんでもない！！！




俺にくっついて寝てるAを前に
耐え続けるなんて…




千「無理に決まってんだろ！！！！！」





千冬くん頑張ってます


『ちふゆ……あったかい…ふへへ………』

千「！！！」



鎮まれ俺のジュニア…！！





＊

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