No.46 ページ2
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「指定する食材は豚だよ。」
太宰さんがメンチさんを口説いた所為で中断していた試験の説明が漸く再開しました。
「このビスカの森にいる豚なら種類は自由。
その豚をここにある調理器具を使った料理で俺たち2人がそろって美味しいと言えば合格だよ。」
「美味しいと言っても味だけじゃダメ。料理を舐めないでね。分かった?私達2人が満腹になった時点で試験は終了だからね。」
不機嫌そうにメンチさんが受験生達を睨みます。
「敦くん、お料理出来ますか?」
「お茶漬けなら得意ですけど、それ以外は…」
名前:中島敦
異能力:月下獣
得意料理:お茶漬け
この字面、何か面白いですね。
「じゃあ、調理は私がするので敦くんは食材をお願いします。」
「はい!…って、僕一人でですか?」
「頑張ってね!あつしお兄ちゃん!」
「は、はい…」
「私は?私は?」
「太宰さんは味見係です。」
「えー。」
口を尖らせて如何にも不服です!と云いたげな太宰さん。
「太宰さんに味見して欲しいんです。駄目ですか?」
貴方にしか頼めないんです!という雰囲気全開でお願いする私。
「仕方ないなァ。Aちゃんに可愛くお願いされちゃ断れないね。」
思ったより簡単に折れてくれました。よぉし。
「良いんですか…?あれで。」
早速、太宰さんは小躍りしながらナイフやフォークを並べています。
「良いんですよ。あれで。」
「でも…出立前、国木田さんが
『いいか、太宰を怠けさせるなよ。扱き使えるだけ使うんだ。奴が日頃の行いを後悔する程度に…何なら懲らしめてやるつもりで行け。いいな。』
…って。」
「敦くん。」
「はい。」
「太宰さんの手料理を食べたことは?」
「無いですけど」
「太宰さんの運転する車に乗ったことは。」
「いえ…」
「そうですか。」
「何故そんなことを?」
「太宰を調理場に立たせるな。太宰にハンドルを握らせるな。」
「え?」
「暗黙の掟です。アッチ側の世界にトリップしたくなければ覚えておいてください。」
「そ、そんなに酷いんですか?」
「ええ。それはもう。色々と。」
「ひぇ…」
食材調達係も勿論アウト。メンチさん達が泡を吹いて倒れてしまっては試験が成り立ちませんもの。
「というわけで、食材は任せました!」
「は、はい…」
「大丈夫。豚と虎だったら虎の方が強そうでしょ?」
相手が唯の豚さんだったらの話ですけど。
「それじゃあ二次試験、スタート!」
No.47→←あらすじに成りたかったけどあらすじには成れなかったのでせめてあらすじの代わりになろうとする健気なあらすじでもなんでもない会話
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マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。はい!ボードの方で仲良くしましょうね!宜しくお願い致します💖 (12月5日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - マニ。さん» よかったです!これからよろしくお願いします🌸 (12月5日 19時) (レス) id: 218254b255 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。平気です!ちゃん届いてますし、空欄ではないので大丈夫です!💖 (12月5日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - マニ。さん» 再度送って見ました!届いてますでしょうか? (12月5日 19時) (レス) id: 218254b255 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。おけです!ボードの返事お待ちしています。猫ノ栞さん!☺️ (12月5日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫ノ栞 | 作成日時:2018年12月30日 16時