ポケモンXY 最強歌姫、番外っっ！ないん！

主人公「さ、気を取り直して参りましょー！」相棒「バトル前の前口上なんていらんから、さっさと始めちまおうぜ。」マノン「そこすらなくなっちゃうの！？この小説の良い所無くなっちゃうよ！」女王「この小説にいい所なんて無いから安心しろ。」アラン「安心した、これで落ち着いてバトルが出来る。」主人公「安心すんなよ！後バトルするのがお前と決まった訳じゃないぞアラン！」マノン「誰でもいいから、とりあえずいってみよー！」 ページ27

ゾロ side

俺は物心がついてから平凡な日常と言うものを体験したことがない。Aに出会うまでは特殊な生活をしていたし、Aと出会ってからは毎日が非凡の連続だ。何をもって平凡と言うのか、平凡な日常を過ごすことは幸せと言えるのか、そこには議論の余地があろう。だが今確実に言える事がある。

A 「おっ、何か屋台で面白そうな事やってるぜ。いくかガブリアス！」

ゾロ 「晩飯買いに来てるんだから寄り道すんなっつってんのが聞こえねぇのかこの馬鹿A！」

こいつがいる限り平凡な日常なんてのはありえねぇって事だ。

ゾロ 「もう日が沈みかけてんだよ！マノンもアランもエリンシアも俺達を待ってんの！分かるか！？」

A 「おう、あたしも腹減ってるぞ。」

ゾロ 「じゃあ何で寄り道をしようとするんだよ！」

A 「ああいうのは今しかやってないんだよ。ほら見てみろよ、面白そうだろ？」

行列のできた屋台を楽しそうに指さす。Aだって普段自分の飯が食えなかったらキレるだろうに、今日はそこまで空腹ではないのか何やら楽しそうに街を眺めている。それにつられてAの指さした屋台を見てみる。

『Xの祝福』と書かれた垂れ幕から察するに、カロスに伝わる神話をアレンジした舞台だろう。ざっくり言えば、伝説のポケモンゼルネアスが病気の人間に生命エネルギーを与えて治したと言う物語だ。カロスの舞台と言えばこれと言える程に人気の作品だったはず。なのでこんなに行列しているのも納得だ。

ゾロ 「お前、舞台に興味とかあったっけ。」

A 「舞台じゃなくて、面白そうなものに興味があるんだよ。」

確かにそれは言えてるが、Aがいうと裏があるように聞こえてしまう。舞台じゃ腹を満たせないとか真顔で言ってそうなだけになおさらだ。

ゾロ 「でも舞台見てる時間はないし、そもそももう終わってるんじゃないか？」

A 「え、じゃあ何で並んでるんだよ。」

ゾロ 「…いや知らねぇけど。こんな時間にやってねぇだろ。」

A 「そうか？んな事ないと思うけどなぁ。すみませーん、これって何に並んでるんですか？」

高いコミュ力を発揮して並んでいる人達に話しかける。普通並んでいる時に話しかけられたら鬱陶しいはずなのに何故か疎まれる事もなく、平然と教えてくれる。

「あのね、私達はハル様の出待ちをしているのよ！」

マノン「新しい人かな〜！！」女王「私達の小説に出てくる新しい人…大抵はヤバい奴なんだが、今回はおとなしめの方だと良いな…」主人公「その可能性は、剣盾にゼルネアスが内定するのと同じくらいあるぞ。」相棒「ほぼ0じゃねーか！」アラン「いや、ガラルとカロスは近い疑惑が出ているからゼルネアスの内定率は他の伝説よりは高い。」相棒「へぇ…」主人公「高いっつっても誤差の範囲だけどな。」相棒「だめじゃねーか結局！」→←主人公「えー、皆様にご連絡がございます。」相棒「なんだよ。」主人公「いやね、大したことじゃないんですわ。ただちょっと恋愛小説を中断したいという連絡でして。」マノン「あ、ここで言っちゃうんだ！」女王「で、詳しい事は内容に書くってさ。」アラン「番外編が段々言い訳編になってきたな。」主人公「まぁそのうち消すからさ。許してよ。」

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