リア充 ページ34
この学校にはノリが良い人が多いらしく、悲鳴だけでなくはやし立てる声や誰かを呼び止めるような声も聞こえてくる。そうやって増えてく人を知ってか知らずか、話題の中心人物達はどんどん話を進めていく。
まもる 「どかないよ！まろつきと学校祭を楽しむのは僕だから！」
まろつき 「そんな約束してないじゃないですか。」
情熱的な勧誘とは引き換えに、淡々とした対応でまもるさんをあしらっている。しかしゾロさんは後に引くわけにはいかない、上手にこの場を切り抜ける必要がある。
ゾロ 「こうなったらポケモンバトルで…」
上手く切り抜ける方法が武力行使って言うのがちょっと不安だけど、まぁ問題がこじれない単純な解決法だから…
A 「くぅおらぁぁぁゾロ貴様ぁぁぁぁ！」
こじれないはずの解決法が一瞬でねじれた。Aさんが来ただけで大袈裟なと思うかもしれないが、わざわざ階段を全段飛ばしでバク転して着地した人が何もしないはずがない。どうしよう、あの人が来たら収集つかないに決まってるよ…？
A 「貴様リア充撲滅委員会幹部の分際で学校祭デートだと！？」
ゾロ 「んなアホな委員会入った覚えも幹部になった覚えもねぇよ勝手に捏造すんなバカA！」
A 「見ず知らずのリア充ならまだ見過ごそう、ただしゾロ貴様はダメだ！」
ゾロ 「話聞いてねぇな！そしてそれただの八つ当たりじゃねーか！」
まろつきさんを中心とした話だったはずなのに、一瞬で話の論点をずらしてしまった。ある意味凄い、この隙にまろつきさんが逃げ出せばもしかしたら丸く収まるんじゃないだろうか。
まろつき 「………」
しかし何故か余計注目してゾロさんを見ている。…まさか秘密にしている事をゾロさんが言わないかどうかを見張っているのだろうか。厳重過ぎる警戒にほんの少しだけ笑いが込み上げてきた。
…警戒と言えば、Aさんを見張ってなきゃならないはずのアランさんはどこ行ったんだろう。辺りを見回してみると、人混みの中で申し訳なさそうな顔をしているアランさんの姿が一瞬見えた。恐らくAさんが急に飛び出してきたのを追いかけてきたのだと思う。
ゾロ 「つーかお前の方こそアランとデートしてたんじゃねーのか！？」
A 「今年卒業する3年生と最後の思い出に学校祭まわるのとリア充がデートするのを一緒にすんなバーカ！」
申し訳なさそうな表情が一瞬にして消えてへこんだように見えたのは気のせいだと思いたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルキナ@電動式(プロフ) - ヒガンさん» お久しぶりです！主人公「ああやって言って騙して捕食するんだぞ。」エレナ「ひっ、ひえぇ…！」アラン「おいやめろ、本気で怖がってる。」主人公「新感覚、脅迫デート！スリルが楽しめるよ！」女王「吊り橋効果もバッチリ！」相棒「変なもの宣伝するな！」 (2019年1月24日 15時) (
レス) id: 993dee39c0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒガン(プロフ) - ルキナ@電動式さん» あ、久しぶりのコメントだったからレスつけ忘れました… (2019年1月24日 14時) (レス) id: 4ba3c630ea (このIDを非表示/違反報告)
ヒガン(プロフ) - マノンちゃんエレナちゃん〜！僕は人間なんて食べないよ〜！！エーフィ「コメントは久しぶりですね。」ブラッキー「いつも急だよな。」ゾロ君とまろつきさんがデート？マジかよゾロ君羨ましい←ニンフィア「テンションおかしいけどどうしたの？」なんとなくですよ〜← (2019年1月24日 14時) (レス) id: 4ba3c630ea (このIDを非表示/違反報告)
ルキナ@電動式(プロフ) - ガッブリチュウ！さん» 不覚にも名前に笑ってしまいました← ありがとうございます！応援に添えるよう頑張ります！ (2019年1月13日 17時) (レス) id: 993dee39c0 (このIDを非表示/違反報告)
ガッブリチュウ！ - 面白いですwエレナちゃんかわいい…！主人公ちゃんも大好きです！これからも応援します！ (2019年1月13日 17時) (レス) id: b531d7c70f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
