帰路 ページ29
アラン 「…じゃ、帰るか。」
A 「そうだな、中で黒焦げになってる奴らは放置で良いな。」
エリンシア 「良いのか！？」
A 「良いんだよ。さ、帰ろうぜ。」
Aとアランがさっさと歩き出してしまったので、それについて行くように早足で歩く。学校から出てしばらくした後、Aがふと思い出したように喋り出した。
A 「そう言えば、昼休みのアレは何だったんだ？」
歩くのは止めないまま、Aがこっちを見る。まだ夏真っ盛りだからか、太陽はちっとも傾いていない。
エリンシア 「昼休みのアレ…？」
そんなのこっちが聞きたい位だよ。母上の料理が上手だったり、Aの体が突然おかしくなったり、私の頭の中に私が現れたり。カバンの中にシェイミがいなかったのは、多分ボールに戻ったからだろうけど。
A 「最後の方にさ、うるさいっ！て叫んだだろ。あれ。」
頭の中に私が現れた奴か。けど、そんな事どうやって説明しよう。
アラン 「あれは俺達が騒ぎすぎたからだろ？」
A 「んー、あたしも最初はそう思ったんだけどさ。後で考えると、それにしてはやけに深刻そうな表情してたなーって。」
またAが私の真相に辿りつこうとしている。けど、このまま行ったらAがまた歪むんじゃないだろうか。そして、結局私の真実から離れていくんじゃないかな。
アラン 「そうか？」
A 「そうそう。」
…あの時の声が言った通り、私がA達に何も言わないのは…こんな世界を望んでいるからなんだろうか。だとしたら皮肉なものだな、望んだ世界を作ったのに、私はその中で思い詰めてる。
アラン 「まぁ確かに、エリンシアは抱え込む癖があるけど…」
A 「だろ？だからちょっと心配になってさ。」
…私の望みはきっと…A達に気づいて欲しかったんだ。何も言わなくても、友達の異変に気づいて欲しかったんだ。そして、正義の味方のようにこの黒い気持ちから開放して欲しかったんだ。
アラン 「よく見抜いたな。」
A 「Aちゃんだからな。…という事で、何か抱えてる事とかないか？」
なんて身勝手な願いだろう。言わなきゃ分かんないだろ、そんなこと。しかもこんな超常現象、言ったところで信じてもらえるはずがない。…あれ…これが、友達を信じてないって事なのかな…
アラン 「…エリンシア、泣いてるのか？」
エリンシア 「え…？」
顔を上げると、今度は景色の全部が歪んで見えた。
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ルキナ@電動式(プロフ) - はいるさん» コメントありがとうございます。なるほど、失礼しました。そういうご指摘は大歓迎ですので、不快だなんてとんでもない、こちらこそ不快な思いをさせて失礼しました。ちょっと付け加えておきます。改めまして、不快な思いをさせて申し訳ございませんでした。 (2019年6月23日 16時) (
レス) id: 993dee39c0 (このIDを非表示/違反報告)
はいる - 言い方が不躾で失礼しました。よくよく見てみると一部でしたねすみません。私はifが好きなもので…ついカッとしてしまいました…。不快でしたら、コメントを消してもらって結構です (2019年6月23日 12時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
はいる - 引用、などの言葉をいれていた方がよろしいのではないでしょうか？意図せず、だとは到底思えないほど同じ文章だったので言わせていただきました。 (2019年6月23日 12時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
はいる - 唐突に時間軸まるっきり違いますが失礼します。この小説の説明欄のところ…微かに見覚えある文字が並んでいたので言わせていただきますが…ファイアーエムブレムifのアクアの歌と酷似していませんか？例え文章の順番や付け加えをしたとしても、お借りしているのなら (2019年6月23日 11時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
ルキナ@電動式(プロフ) - まろつき*さん» ハイパーキャーッチ！主人公「名前だっさ。」マノン「よく怪我しなかったねー。」BWでコンテストが廃止されて涙し、XYでトライポカロンが復活して歓喜し、SMで再びなくなるという畜生采配…。次回作に期待です。そして歌姫シリーズの続編もぼちぼち頑張りますね！ (2018年10月6日 11時) (レス) id: 993dee39c0 (このIDを非表示/違反報告)
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