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「みんなに紹介しまーす！どうぞ」
「いづ姉の妹、花咲学園2年の立花Aです。主に裏方中心にやります。服も手伝えることがあるなら手伝えます。どうぞよろしくお願いします」
「あ、アンタ、監督の妹だったんだ…」
「真澄くん、知ってるの？」
「結構学校で有名。成績いいのに授業中ずっと寝てるし、運動もできるのに体育の時間毎回違う種目やってるし、ピアノ上手いのに真面目に弾いてるとこ見たことない」
「でも、美人さんなので、先輩後輩問わずモテモテですよね」
な、何言ってくれとんじゃ己ら…！！
お姉ちゃんには内緒なの！ダメなの！！
お姉ちゃんの前ではいい子ちゃんでいるんだから！
「え、Aちゃん…？お、お姉ちゃん、初めて聞いたんだけど、そうなの？」
「へっ？い、いえ。違いますよ。ただ、あの、ちょーっと、少しだけ、天気がいい時のみは日向ぼっこ感覚で寝ちゃってるだけっすよ。違うよ？違うからホントに」
「じゃあ体育のは…？」
「た、体育？あ、あれね。あれは、えーっと、あのぉ、そう！私！運動音痴だから！！運動音痴だから！！同じ種目やってんのに違う種目に見えたんじゃないかな！？そうそう。私運動苦手なんだよね」
「ピアノは…？」
「ピアノね、っと、ピアノはね、あのね、その、ピアノはどれだけアレンジを入れるかで評価されるんだよ？その曲調にあったアレンジを入れれるかが大切なんだ！！」
「そう、なの？」
「そうそう！そうだよ！！ほんっとに何言ってくれちゃってんのかなこの男どもは」
「男ども…？」
「お姉ちゃん聞き間違いしてるよ。男の子はって言ったんだよ。もーうっ！やだなぁ」
嫌なのはこっちである。
これ以上ないくらい汗がダラダラと止まることなく、滝のように溢れ出ている。
「お、面白い妹さんですね」
その言葉に乾いた笑いを返すしか無かった。
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作者名：茉桜 | 作成日時：2020年6月28日 15時
