” (B組) ページ30
.
鬼龍紅郎
「姉さんが幸せならいいんだ」
姉さんが幸せなら俺は何も望まない。けど、姉さんの幸せを邪魔するなら容赦はしない
幸せになるためには代償が必要。甘い物の裏には赤くて苦い物が広がる
日々樹渉
「それでですね!」
最近友達の様子が変だ。お姉さんが失踪してから桜の木に通って一人で話しているのだ。でも更におかしいのがその桜の木だ。まだ時期じゃないのに桜が綺麗に咲いてるんだ。
その時ふと思い出した。『綺麗な桜の木の下には死体が埋まってる』。なんて。手に付いた赤黒い土を流しながら笑顔で呟いた。
深海奏汰
「ぼくは、けっこう『どんよく』なんですよ…♪」
欲しいものは全部欲しい。あの人のペンにあの人のハンカチ。あの人のココロもあの人自身も
あ、『はなし』すぎましたね。『だいじょうぶ』です。おきたらぜんぶ『わすれてますから』。辛いことも今のこともぜーんぶ。リセットすればいいだけの話でしょ?
朔間零
「また味見を頼めるかのう?」
そう言って渡された味見皿。ゴクリと飲めば甘い独特な匂い
あぁ、姉者の中に自分の血が入っている所を見るといつもゾクッとする。いつか全身に回って毒のように麻痺していくのだろう。二人だけの生活の違和感も。家から一歩も出ない生活も。
仁兎なずな
「俺、ね〜ちゃんの役にたてたか!?」
手伝いが終わる度笑顔で駆け寄ってくる弟。頭を撫でてやれば「ね〜ちゃんの役に立つのが俺の生きがいだからな!」と笑顔
そう生きがいなんだ。ね〜ちゃんの役に立ちたいんだ。だから邪魔なものは排除した。俺はAのために存在するものになりたいんだ
月永レオ
「ゴメンって!なんで怒ってるんだ?」
あ、もしかしてオレ達が付き合ってるってセナにバラしたからか?それなら謝っただろ!
何言ってるんだろう。付き合う?しかも好きなんて一言も。「何言ってるんだ?昨日だってオレ達デートしただろ?」そう不思議そうに首を傾げる弟の目は怖いくらいにギラギラ輝いていた
青葉つむぎ
「えへへ、本人に見られると恥ずかしいですね」
弟の部屋に飾られているのは私の写真や無くしたハンカチ。数も尋常じゃないくらい
『何これ』振り向いた瞬間後ろには弟。「あのショーケース。あそこだけまだ何も無いんです」だから「最後に本人を飾りたいなって」
パタンと虚しくドアが閉まった
.
1115人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暇だと思ってるマン(プロフ) - リクエストいいですか?姉が弟の為に他人に怒ったら、をお願いします! (2020年7月28日 12時) (レス) id: 92ab665feb (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 凪沙ではなく凪砂ですよー (2020年6月18日 16時) (レス) id: adb4b6099f (このIDを非表示/違反報告)
カフェP - 修正ありがとうございます!コメント届いていたみたいでよかったです(^_^*) (2020年6月9日 22時) (レス) id: c217087361 (このIDを非表示/違反報告)
歌菜子 - 千秋ド天然wでもきっとナンパだと解ったらかっこよく助けてくれると思うんですよね! (2020年6月8日 22時) (レス) id: 00bdb98df9 (このIDを非表示/違反報告)
カフェP - すみません一つだけいいでしょうか?弟レポートなのに千秋くんが兄になっちゃってます!そこだけ気になって…いつも素敵な作品をありがとうございます!楽しくみさせていただいています!! (2020年6月7日 23時) (レス) id: c217087361 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ