42:遅せぇよ ページ43
こんなに息が切れるまで走るのは初めてだった。
『んだぁ！もう！！ごめんなさい！！』
私は水を出すとその上に乗って高く飛んだ。
すると下にどしゃあああと水が降り注いだ。
もうもはや洪水。災害だ。
『ごめんなさい！ごめんなさい！お母さんの個性のせいだバカヤロー！！』
まだ個性の調整が聞かないから私の飛んだ道にはここだけ雨降ったんですか？っと言う大きい水たまりができる。
被害にあった方は良ければ水成ヒーロー事務所までお越し下さい！！そう叫びながら足跡を作り公園へ走る。
走っ、･･･
走っているのか？
ええいどうでもいいわ！あと少しだ！
『っ！花菜撫！！勝己！！』
予想通り、私が公園に着くとボロボロの爆豪とその後ろに怯える花菜撫がいた。
敵はヴィランだろう。なぜこんないきなりヴィランなんかが！
それより、勝己とどうやって共闘すればいい？
ガキンチョを助ければいい？
そう焦りながら何個か思いつく攻撃を考え腕をまくった時、目が合い、爆豪が叫んだ。
「っ！！来んじゃねぇ！！お前がいても邪魔だ！」
おまえがいてもじゃまだ。
やっぱり、私の個性じゃ･･･
だがその言葉にピキっとこめかみが痛む。
そう。
私はそんなに可愛くない。
邪魔だ？ほう？いい度胸やな。
私は爆豪に向き直ると思いっきり水をかけた。
『んはあああああ！？邪魔だって！？もういっぺん言ってみろこの脳筋やろう！！
次言ったらまた熱湯かけてやるからな！』
唖然とする爆豪。
こっちを見るヴィラン。
うん、このセリフまさに私がヴィランみたいだね！
「っ･･･てめぇ！！いい度胸じゃねえか！殺す！！」
『1人で戦おうとすんなくそが！！私がいるだろ！お前の目には小動物かなんかが写っとるんか！』
ハッと顔を上げる爆豪。
自分で言ってて小動物は盛った。うんごめん。そんな可愛くない。ごめんて、ごめんて言って･･･なんだよその目！！お前だよ！お前に言ってんだよヴィラン！
恥ずかしくなってきて蹲りたくなってきた。
そう思っているとぶはっと爆豪が吹き出す。
『･･････笑ったなお前』
「小動物よかくそ猿だわ。･･･行くぞ。A。」
爆豪の横に並んで改めてヴィランを見直す。
大丈夫。
横に並ぶこいつは
"私が世界一信頼してる将来ナンバーワンヒーローになる馬鹿"だ。
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たら - 小学生の子かっこよすぎ。結婚しよう (2021年8月12日 21時) (
レス) id: 979f7d7a59 (このIDを非表示/違反報告)
れふる(プロフ) - とても素敵な作品で大好きです！！続編待ってます！！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: f89108791d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - めちゃ感動した。やばい神すぎる神に改名したまえ (2020年4月9日 10時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 本当まじ感動しました！めっちゃキュンキュンする〜！！神作書いてくださって本当にありがとうございます！！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5ed857011f (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 素敵でした (2020年3月12日 12時) (レス) id: 70df13c73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日�� | 作成日時：2020年1月8日 23時
