42:行こう。 ページ42
放課後。同じように轟くんに絡まれていると
ガラッと勢いよく教室の扉が開いた。
そこには青ざめた顔の萌奈ちゃんがいる。
「も、萌奈っ！！どうしたの！？」
萌奈ちゃんがみんなを振りほどき私に迫ってくる。
そして私の服を掴勢いよくんだ。
血相を変えた目とはこういうことを言うのかもしれない。
「コントロールが効かないの！！！かっちゃんがいない！！なんで！！」
いきなりのことで状況が読み込めない。
それに萌奈ちゃんにつかみ掛かられてるせいで上手く声が出ない。
『も、っ、なちゃ･･･！』
「返して！！かっちゃんを返して！！
私の！あんたから･･･あんたから取った私の！！」
最後まで言い切る前に皆が私から萌奈を離してくれた。
その場で喉を抑える私に駆け寄ろうとする轟くんを制して涙をこぼす萌奈ちゃんに向き合った。
『爆豪が、？何かあったの？』
「いないのよ！！ずっとかけてきたのに！こんなこと今まで無かったのに！！あんたでしょ！あんたがかっちゃんを隠したんだ！返して！！返してよ！！」
ヒステリックに叫ぶ萌奈ちゃんを抑えてくれる。
みんなはどうしたらいいのかわからない顔をしていた。
『かけるって、･･･何？私爆豪知らないよ、喋ってないし、･･･取るなんて、そんなこと私には絶対できない。』
さらに顔をゆがめる。
言っちゃ悪いけど、人ってこんなに顔をゆがめることが出来るなんて知らなかった。
「う、そ、･･･じゃあ私、･･･かっちゃんのいるとこ、･･･わかんない、･･･どうしよう、かっちゃんが危ない、危ないの、」
ペタンと座り込む萌奈ちゃん。
「ね、ねえ、みんな分かる？･･･切島くん分かるよね？仲良いもんね？ね？」
すがりつくように切島くんに振り向く。
びっくりした顔の切島くんは言葉を絞り出すように言った。
「わかんねーよ、俺も、そんな居なくなっただけで、騒ぐことねーって、帰ってくるって。」
「ダメなの、私の視界に入れておかないと･･･それに効かなくなったのがおかしいの、」
萌奈ちゃんがそう言う。
「そう言えばあの爆発さん太郎、"クソガキ"のところに行くって言ってなかったっけ。」
上鳴がそういった時、私は全部が繋がった。
今までの思い出も全部全て。
ああ、そういう事か。
「って･･･おい！水成！」
切島君の声を感じながら私は教室を勢いよく飛び出していた。
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たら - 小学生の子かっこよすぎ。結婚しよう (2021年8月12日 21時) (
レス) id: 979f7d7a59 (このIDを非表示/違反報告)
れふる(プロフ) - とても素敵な作品で大好きです！！続編待ってます！！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: f89108791d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - めちゃ感動した。やばい神すぎる神に改名したまえ (2020年4月9日 10時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 本当まじ感動しました！めっちゃキュンキュンする〜！！神作書いてくださって本当にありがとうございます！！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5ed857011f (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 素敵でした (2020年3月12日 12時) (レス) id: 70df13c73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日�� | 作成日時：2020年1月8日 23時
