13:お母さんそれクロッ〇ス！ ページ14
私はやっとの事で5キロ以上ある事務所まで徒歩で来ると、
タクシーで来いよと笑われた。
私の努力が水の泡なんですけど。
事務所に入るとせんべいをくわえた母がお茶を出してくれた。
『え、なに、ずっとサボってんの？』
「A、これがサボってるように見えるってことはまだまだね。」
と、お茶をすする母さん。
いや、スーツ汚れてないしずっと暇だったんだろ。
『何時からここにいるの？』
「朝の9時からかな？」
『ずっとサボってるやん！！』
ゲラゲラと笑う母。いやいや笑い事じゃないし。
お母さんのせいでヒーローっていかにさぼるものかっ
ていう印象になりつつあるんですが。
あり？私なんでヒーロー科にいるんだ？
『父さんは？どこでサボってるの？』
「父さんは仕事よ。」
「いや母さんも働けよ」
母さんが呼び出したということは何か用があって私に
呼び出したのだろう。
まあ大概頼み事なんだけど。
『で？お母様。なにか人に頼む時は代償が必要だってわかってるよね？』
お母さんはヒーローマスクを外しながらポケットから取り出した。
「じゃじゃーん、お"ごずがい"〜」
『じゃじゃーんじゃねぇわ！
もう1ヶ月終わるんですけど！？
え？何か言いたそうな顔してますねどうぞ！』
「忘れてた」
『はいおこ！おこ！2倍にして8000円にしろ！！』
いつも言う私のセリフ。
決まっていつも母はうちでアルバイトしなさいと言う。
どうせ私の職場体験先もインターン先も就職先もここ
である。このアホみたいな事務所である。
『んー、まあいいや、で？何をすればいいのさ。』
「ごれ"を"とどげる"ぅ"〜」
『もうそのキャラいいってば！って、これ爆豪の服じゃん。なんで？』
「なんかぁ、Aの部屋から見つかったって聞いたけどぉ〜」
ッチ、たく！自分で見つけたんだろ！
『勝手に人の部屋漁ってんなよ！！！』
「あっ、出勤ですねーいってきまーすバイビー★」
そう言って母は窓から出ていった。
逃げ足だけは早いうちの母。もしかするといっつもにげてるんじゃないだろうか。
てかちゃんと玄関から出てけよ！！
それに母さんそれク〇ックスだから！！
私は思いっきり窓から靴を投げてやった。
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たら - 小学生の子かっこよすぎ。結婚しよう (2021年8月12日 21時) (
レス) id: 979f7d7a59 (このIDを非表示/違反報告)
れふる(プロフ) - とても素敵な作品で大好きです！！続編待ってます！！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: f89108791d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - めちゃ感動した。やばい神すぎる神に改名したまえ (2020年4月9日 10時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 本当まじ感動しました！めっちゃキュンキュンする〜！！神作書いてくださって本当にありがとうございます！！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5ed857011f (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 素敵でした (2020年3月12日 12時) (レス) id: 70df13c73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日�� | 作成日時：2020年1月8日 23時
