14:遅いんだよ。 ページ15
私は爆豪に洋服を届けるために曇り空の薄暗い道を歩いていた。
私はなんて優しいのだろう。
前世はきっと女神だと思う。
てか、この服は多分先週遊びに来た時のやつだな。
ちなみに私たちはそういうことはしてない。
むしろ手も繋いだことも無いし抱きしめたことも無いし、
キスなんて尚更だ。
あと綺麗好きなのに服を脱ぎ散らかすなんざ上等だ。
爆豪の家に着いた。
人の気配がしないがもう帰って来てもいい時間帯だ。
ピンポンを押してみる.........ん、反応無し。
持っかい押してみる.........はい、反応無し。
うそん、さすがに爆豪帰ってきてるだろ。
帰ってきてないとかあいつ石でも蹴って帰ってきてんの？
爆豪の両親は先日どこかに泊まりで出ていると聞いている。
なら家には爆豪しかいないはずだ。
だけどぉ、
『んー、帰ってきてねぇなこりゃ』
私はもう家に帰ることにする。いないあいつが悪い。
後でまた届ければいいだろう。
まあ置いててもいいけど多分これから雨降るし、
濡れたらまた怒るだろうなぁ。
私は帰りながら葉隠ちゃんとチャットアプリでチャットしていた。
《たんすの裏にカビ生えてて萎えた》
〈ええっ;;(∩´〜`∩);;大丈夫？雨続かれるときついよね〜:( ;´꒳`;):〉
なんとまあ可愛い文面だこと。
私、根拠ないけどね？、
見えないけど葉隠ちゃんは多分美人だと思う。
ちなみに今度お洋服を買いに行く約束をしていた。
メールも返しながら何も無い道で私は色々考えていた。
今日は色んなことがあったなぁ、
蕎麦食べたし、
蕎麦の話したし、
蕎麦の嫌なところ思い出したなぁー、
って、そばしか思い出ねぇな。
『今日一緒に帰りたかったなぁ、.........』
丁字路に差し掛かった時、私は聞き覚えのある声に顔を上げた。
そして今度はガチめにびっくりした。
「じゃあね、かっちゃん！また明日」
「.........いや、送ってく。行くぞ。」
えっ、あっ、えっ、ええ！？(しつこい)
またすか！えっ、またかよ！
それはまるで熟年のカップル？の如く当たり前のように帰って来たのである。
私は反射的に来た道をもどっていた。
爆豪は反対の方向に行くようで、安堵する。
急いで爆豪の家の前に来るとドッキンドッキンする心臓を抑えて階段にうずくまった。
私、なんで戻ってきたんだろう。
無意識に紙袋を力強く抱きしめていた。
「.........何してんだてめぇ。」
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たら - 小学生の子かっこよすぎ。結婚しよう (2021年8月12日 21時) (
レス) id: 979f7d7a59 (このIDを非表示/違反報告)
れふる(プロフ) - とても素敵な作品で大好きです！！続編待ってます！！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: f89108791d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - めちゃ感動した。やばい神すぎる神に改名したまえ (2020年4月9日 10時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 本当まじ感動しました！めっちゃキュンキュンする〜！！神作書いてくださって本当にありがとうございます！！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5ed857011f (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 素敵でした (2020年3月12日 12時) (レス) id: 70df13c73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日�� | 作成日時：2020年1月8日 23時
