30 ページ32
北side
『んま〜!』
幸せそうに羊羹を頬張る橘くんを見て頬が緩むのが分かる。
……かわええな
『……へ?』
どうやら声に出てしまっていたらしい
中性的な顔立ちもそうやけど、なんちゅうか…無意識に甘やかしたくなってまうっちゅーか、ほっとけないちゅーか……
アランにも言われたし自覚あるけど、やっぱどうも橘くんには甘くなってまうんよな
我が子とか弟とか…んなもんに近しい何かを感じる。一人っ子やけど。
『ぁ…えと、、北さん…?』
あんな発言の後に彼をじっと見つめながら黙ってしまったからか、僅かに頬を赤らめながらソワソワとした様子で名前を呼ばれる
北「…あぁ、すまんちょっと考え込んでたわ。橘くんは可愛い後輩やなって」
『…!へへ、侑達よりええ子ですからね、自分!』
俺の言葉に嬉しそうに笑う橘くん。
北「後輩っちゅうより弟って感じのが強いけどな」
『…北さんの弟……』
北「いやか?」
『んや!北さんの弟なったらどんな感じやろって想像してました!』
北「ふは、どんな感じやった?」
『お兄ちゃん場馴れ出来んくなりそうでした!』
北「なんやそれ」
何気ない会話に笑がこぼれる。
きっと自分の顔は緩みきっているんだろう…と見なくてもそんな気がした。
北「…せや、せっかくやしお兄ちゃんって呼んでや」
『へ!?』
北「兄弟なのに苗字呼びなんも変やろ?Aくん」
我ながら何を言ってるんだろうと思いつつじっと彼を見つめれば少し恥ずかしそうに目を逸らす
『えと…信介お兄ちゃん?』
北「……」
『……黙らんとって下さい!?』
北「あ、あぁ…すまんな、弟が出来たらこんな感じなんか」
兄弟がいるいうんもええな……
575人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みや(プロフ) - じゃがりこって美味しいですよねさん» わ〜い!ありがとうございます🥲☺️✨ (3月3日 11時) (レス) id: 1f73369b2a (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこって美味しいですよね - 男主最高…神です😇😇😇 (3月2日 19時) (レス) @page10 id: f91a4d9a84 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オ.リ.フ/ラついてますよ!☑外してください (2月29日 11時) (レス) id: 230941a378 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もや | 作成日時:2024年2月27日 14時