リッパーとミニリッパー ページ2
「ジャックくん可愛い!!」
そう言って、自分よりものすごく小さいぬいぐるみのような物を抱きしめる少女、A。
そして、抱きしめられて嬉しいのか頰を赤くする彼女のペットのミニリッパー。
この荘園では、サバイバーとハンターが日々鬼ごっこのようなゲームをしている。
荘園の主であるナイチンゲールは、サバイバーに可愛らしいペットを与えた。
庭師のエマや納棺師のイソップ達もナイチンゲールにペットを与えられた。
今回、彼女のペットとなったミニリッパーは、日々サバイバーであるA達を追いかけるリッパーに似ていた。
ハンターであるリッパーは、鋭い爪で攻撃をしてくるが、ペットのミニリッパーは主人であるAを守ろうと日々彼女を納棺しようとするイソップや、盗撮魔のジョゼフから守っている←
「ジャックくんは可愛いですなー。あっ!さっき、エマちゃんとエミリーさんと一緒にマフィン焼いたの!一緒に食べる?」
彼女がそう聞くと、ミニリッパーはこくんと頷く。
ミニリッパーは彼女に抱きかかえられ、二人は食堂に向かった。
食堂に着くと、ハンターであるリッパーがいた。
「リッパーさん、こんにちは!」
可愛らしい笑顔で挨拶をするAと、彼女の腕の中でリッパーを睨むミニリッパー。
リッパーは、ゲームのときはサバイバーが連れているペットを見ることができないので、珍しそうに自分にそっくりなミニリッパーを見ていた。
彼は、彼女に仮面ごしに微笑み挨拶をする。
「すみません。邪魔をしてしまいましたね。休憩中だったのに…」
Aが申し訳なさそうに言うと、彼は立ち上がり彼女を自分の正面にあった椅子に座らせた。
「大丈夫ですよ。今、紅茶を淹れるので少し待っていてください。」
普段は少々乱暴にロケットチェアに座らせるので、少しだけドキドキする彼女。
また、ミニリッパーはテーブルの上に置いてある彼女が先程作ったマフィンをじーっと見ていた。
Aは気づき、ミニリッパーに一個渡した。
ミニリッパーはマフィンにかぶりつき、モグモグと美味しそうに食べる。
「ジャックくん、可愛い…」
彼女は優しく微笑みながら、ミニリッパーの頭を撫でた。
そのとき、ハンターの方のリッパーが彼女の紅茶を持ってきた。
「ありがとうございます!あの、リッパーさんもよかったらマフィンどうぞ?」
そう言うA
だが彼は…?
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