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まだ少しだけ冬の名残を残しながらやって来た四月。
桜の花が満開で少しだけ散っている校門前。
『.....わあ』
その綺麗さに私は思わず声を出した。
橘 A、17歳。高2。
男っぽい性格と言われる私にもそれなりの恋愛経験はある。
ただ、続かなかっただけ。
だから、高2は素敵な出会いがありますようにっと思いながら期待を胸に校門をくぐる。
『A!また同じクラスだよ!』
そう言いながら駆け寄ってきたのは、私の親友のトモカ。
少し喋ってから2人で玄関に行き、教室に向かう。
すると、
" きゃー!!!!! "
と言うすごい数の女の子と
" うるせえなあ "
と言う1人の男の子。
名前は佐野玲於。
塩対応なのにたまに見せる可愛いとこがいいって言う謎の理由で学校1のモテ男。
そして、最悪なことに席が隣だった私。
『ねえどうしよう、助けて』
と言う私とは裏腹に、
『仲良くなれるかもよ!頑張れ!』
と呑気なトモカ。
せめて目立たないように、
っと静かに自分の席に向かう。
そして、その途中、
段差も何も無いところで転んでしまった私。
わっ!やばっ!っと思って隣を見た時にはもう遅かった。
大爆笑している佐野玲於。
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あんな - 更新楽しみです! (2017年2月18日 19時) (レス) id: 6ec03e20ef (このIDを非表示/違反報告)
さな - 玲於好きなんですか? (2017年2月13日 22時) (レス) id: a700233399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃらめるこーん | 作成日時:2017年2月12日 18時