【nrs】長崎の暴走列車、ブレーキを担当しております。【男主】 (ページ9)

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翌日、ぐらぐらして二日酔いに敗北した2人が起き上がってきたところでなすの味噌汁を飲ませて、休日だったのでそのまま3人でゲームをしていた。
夕方頃になると、luzはボイトレがあるからとそのままレッスンスタジオに向かい、めいちゃんは肉チョモの撮影があると言っていなくなった。
1人になった部屋で、構って貰えなくて拗ねていたおむすびがやっとか、と言わんばかりにやってきて俺の膝の上に乗っかった。腹を撫でろと言わんばかりに無防備に腹を晒してふがふがと鼻を鳴らす。わしゃわしゃと撫でていると気が済んだのか先ほどとは一転、すとんと膝上からおりてしまった。
きままな奴だ。

「散歩行くか？」

俺の言葉にきらきらと目を輝かせた彼は引きちぎれんばかりにしっぽを振り、はしゃいで部屋中を駆け回った。そこで走って体力をある程度使っておいてくれればいいのに。犬の体力は底知れない。こんだけ部屋の中でも騒ぐくせ、散歩は十二分に歩き回らないと気が済まず、なんなら帰ってきてからも騒ぐ。夜遅くになってやっと疲れて眠るのだ。まぁ、それが可愛くて飼っているのだが。

リードをつけて、いつもの散歩コースを回り、ついでにコンビニに寄ってアメリカンドッグを買ってみた。たまにはこういうジャンキーなものもいいかもしれない。でも罪悪感もあるし今日の夕飯は根菜をメインにした和食にしよう。

「はいはい、帰りますよ〜」

リードを柵にくっつけていたせいで早く連れてけと騒ぐおむすびを連れて自宅に帰る。彼の足裏に着いた泥を拭うと颯爽と部屋に入っていった。
タイマーでつけておいた床暖の上に寝転がり、冷えたからだを冷やす彼を横目に夕飯の支度をする。
気持ち的に買ってしまったアメリカンドッグと、冷蔵庫のものだけで作った煮物を食べながら何故かめいちゃんがうちに置いていったビールを飲んでみた。子供の頃は苦手だったその味は大人になるにつれ舌が麻痺して旨味を感じる。

「……うま」

ゆったりとした休日。なんだか明日も頑張ろうと思えた。あの二人はしっかり撮影と録音を終えただろうか。後で少し連絡してみようかな。