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目が覚めて。 ページ23

「ん……んにゃ……。」

高杉「起きたか……。」

「あ、お早う……晋助…迷惑掛けたな。」

高杉「どうって事ねぇさ…。」

フゥっと煙管を吸う晋助…様になってるな。

「晋助って小さいんだな……これ晋助の着物だろ?丈足りねェな。」

俺が着てる着物は晋助のものだった……見事に丈が足りてない。

高杉「うるせぇな……服はそこださっさと着替えろ。」

「ごめんな……ありがとう晋助。」

着物を脱いで何時ものチャイナ服へと袖を通す。
腕に包帯を巻き、身体を伸ばす。

高杉「おめぇは傷が残るのか?その身体。」

「ん?あぁ、不思議だろ?傷を受ければその跡が残る回復能力は夜兎としては申し分ないほど速いんだがな。」

高杉「折角の綺麗な肌が台無しだな……。」

「でも、これ等が人を助けて付いた傷なら大歓迎だよ。」

ふと携帯を見ると朝の五時……夜明けだな。

「晋助……晋助は寝たのか?」

高杉「……お前が魘されてたから起きたんだよ。」

「えっ……悪い…邪魔しちまって、俺は部屋に戻るな……ありがとう晋助。」

晋助の部屋を出て廊下を歩く、ばったり会ったのはボロボロの阿伏兎だった。

「阿伏兎大丈夫か?ボロボロだけど。」

阿伏兎「大丈夫に見えるか?……ったく団長手加減って物を覚えて欲しいぜ…。」

「神威にやられたか……あの後か?」

阿伏兎「あぁ、強過ぎてさっき迄気ィ失ってたんだよ…。」

「ご愁傷様……俺もさっき起きたんだ…倒れたんだな。」

阿伏兎「上させちまったみてェで…すまねぇな。」

「いや、構わない……。」

阿伏兎「なんかお詫びさせてくれ。」

「ほんとに構わねぇよ?お詫びなんか良い。」

やんわり断わっても中々引き下がらない阿伏兎に自分が折れてお詫びを受ける事に……。

「……で?何をしてくれるんだ?」

阿伏兎「なんか欲しいもんとかねぇのか?」

「欲しい物ねェ……今は無いな…でも貰う物は何でも嬉しいよ。」

阿伏兎「そうか……そう言うのは狡いと思うがねェ…。」

あァ…と呟いて顔を手で覆う阿伏兎。

「ククッ……おやすみ阿伏兎。」

阿伏兎「あぁ……。」

阿伏兎と別れ部屋に入るとベットにダイブする神邑

後少しの時間仮眠するのだった。

「……あ、7時…?」

起きて早々に身支度を済ませ外に出ると神威が丁度部屋に入ってくるところだったらしい。

「おはよう…神威。」

神威「おはよう!兄ちゃん!」

阿伏兎「お早うさん……団長ォー…仕事が溜まってるぞォ……。」

神威「えー…阿伏兎がやってヨ。」

仕事。→←本当にそうか?



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- 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月22日 7時) (レス) @page44 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - めっちゃ好みです!応援してます! (2021年7月25日 22時) (レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜 - 皆に愛される感がいいです。これからも更新頑張ってください。 (2020年4月16日 15時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください!! (2020年2月15日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - この小説私好みでいいです!!早く続きが見たいです!!少しずつでも、更新頑張ってくださいね!!^^ (2019年7月15日 21時) (レス) id: 7fb4496ab8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shell | 作成日時:2019年4月26日 14時

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