一緒に入るか? ページ21
阿伏兎「もうちょい話したかったけどな……まァまた会えて良かった。」
「あぁ、俺も会えて良かった……阿伏兎何歳なんだ?」
阿伏兎「それを聞くか…もう三十路だ三十路…。」
「年相応だな…それか老けて見えるぞ。]
三十二?だっけ……阿伏兎って…。
阿伏兎「うるせぇ…ったく……此処がお前さんの部屋だとよ…風呂はこっちだ。」
「ついでに一緒に入るか。」
阿伏兎「……襲われてぇのかな?」
「な訳……あるって言ったどうする?」
阿伏兎「は?」
固まる阿伏兎。
「冗談だ……真に受けるな…先入ってるぞ。」
風呂は浴場になっている……時間が時間だからか誰も居ない。
服を脱いでいると阿伏兎が入ってきた。
阿伏兎「……お前さん……その傷は?」
「あぁ、俺は傷を負うと酷いと跡が残るんだ……回復も早いし夜兎としては問題無いんだが…可笑しいよな。」
前世が人間だったからか?とか考えた事もあるが見当がつかないんだよな……。
阿伏兎「不思議だな……触って良いか?」
「構わない……。」
腹の包帯を外す……そこにあるのは昔神威に付けられた傷が一番目立つ。
阿伏兎が傷を触る…腕から腹に手が下り傷に触れていく……。
阿伏兎「これが一番目立つな……どうして付いたんだ?」
「神威に……付けられたんだよ…番傘でグサッとな。」
阿伏兎「あぁ、あの時の……こんなにデカかったのか…。」
「やっぱり見てたか……阿伏兎…。」
阿伏兎「……まぁな…だが俺が入っていい問題じゃなかったしな。」
「そうだな、阿伏兎も早く脱げよ。」
俺は全て脱ぎ終わり風呂へと入った。
頭も体も洗い終わり湯船に浸かる……阿伏兎は頭洗ってる…まだ腕あるな……吉原炎上篇はまだか。
阿伏兎が湯船へと入って来る…湯水が揺れて波が立つ……何かこれは思い出すな、家族で風呂入ってた時。
阿伏兎「おいおい……どうして泣いてんだ。」
「懐かしいなと思ってな……家族で風呂入ってた時に似ててよ。」
泣いたのは何年ぶりだろ……。
阿伏兎が近付いて来て涙を拭ってくれる。
阿伏兎「確か母ちゃんが死んだんだったか?」
「あぁ、俺達が引き剥がしてしまったんだよ……母さんしか生きられない星から…俺達が殺したも同然なんだ…だが母さんは来たくて来たと言った、良く分かんないよな。」
阿伏兎「……良いじゃねぇか…母ちゃんは来たくて来た、だったらそれでいいだろ?」
「……そうなのか?」
阿伏兎「まぁ、気にすんなって事だ。」
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凛 - 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月22日 7時) (レス) @page44 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - めっちゃ好みです!応援してます! (2021年7月25日 22時) (レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜 - 皆に愛される感がいいです。これからも更新頑張ってください。 (2020年4月16日 15時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください!! (2020年2月15日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - この小説私好みでいいです!!早く続きが見たいです!!少しずつでも、更新頑張ってくださいね!!^^ (2019年7月15日 21時) (レス) id: 7fb4496ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shell | 作成日時:2019年4月26日 14時