検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:110,788 hit

鬼さん五人 ページ6

[銀時、あの川分かるだろ?前連れてった。]

[ん?おう分かる。]

[そこに行くだけだよ、すぐ戻る。]

[そうか…でも気を付けろよ?]

[分かってるよ、すぐ戻るから。]

そう言って歩き出す、一人になりたくて。

夜風が気持ちいい今日はいい月夜だ……松陽さんに会ってから血に濡れる事は無くなった、剥ぎ取りもしないでも俺も銀時も刀は持ってる…。

川に着き足を水に浸す…何かの気配がするが人では無いな…一人になりたいんだけどな。

グルルルと唸り声を上げ出てきたのは大きな狼だった…。

[どうした…ここはお前の縄張りか?]

«言葉を理解出来んくせに聞いてどうする。

[理解出来るから聞いてるんだ…。]
狼は心底驚いた顔をした。

«ほぉー……理解出来る人間など珍しい。»

[生まれつきでな…で、ここはお前の縄張りか?]

«そうだ、喰われたくなければとっとと出てけ。

[喰われたくないが、出てく気もないんだなー。]

«何だと?我が怖くないのか。

[怖かねぇよ…喋れるし、感情分かるし。]

[人は動物が何考えてるかわかんねぇから恐れるんだろ?俺は分かるから怖くねぇよ。]

«不思議な小僧だ…我は銀狼…狼を束ねる神だ。

[へぇー、俺と契約しようよ…銀狼。]

«契約?お前のような小僧と?»

[他に契約した奴もいるぞ?]

«……良いだろう…我を怖がらぬ奴は初めてだからな!

[契約はお前に名を付けることだけど…。]

«構わん、主と認めよう…名をつけてくれ。

鏡牙(キョウガ)……名を鏡牙と名付ける。]

«鏡牙……何故この名を?

[お前の銀の毛並みが鏡みたいだなと…それから牙が立派だからだ!]

«そうか……主は知らないだろうが鏡牙という名は皆の鏡となり、強くあれと言う意味があるんだぞ?

[そうなんだな……なら尚更つけて良かった!]

«ありがとう…主。

[あぁ、鏡牙…ん?……誰かな?そこに居るのは。]

«子供か……殺すか。

[駄目だよ鏡牙…物騒。]

ガサガサと草むらから出てきたのは、俺と同じ長髪の男の子だった。

[君は?こんな夜に危ないぞ?]

[貴方だって同じでしょう、坂田Aさん。]

[ほぅ、俺の名前を知ってるのか?]

[えぇ、俺は桂小太郎です。]

[じゃあ、コタだな。]

[コタ……まぁいいでしょう。]

[鏡牙…戻っていいよ森が騒がしいからね、何かが荒してるみたい。]

«そうしよう。
鏡牙は森へ

鬼さん六人→←鬼さん四人



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
132人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。