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鬼さん十七人。 ページ19

血に濡れ爛々と輝くその瞳……見るもの全て魅了する。
戦う姿は舞っている様に敵を斬る…。
銀獅子…もう一つの通り名があるそれは……。
[白銀の死神……。]
ズシャッ……。

[白銀の死神ねぇ……死神…そうかもねぇ?]
くくっと不気味に笑うその姿はまさに死神である。

[死神……そうかも知れないけど…死神と言うより鬼かな?]
この声は誰にも届かないけど…せめて口に出して言いたい……俺は鬼だと…転生を繰り返す化け物だと…。

[だけどまだその時じゃない…力が無いんだ、まだ…多分もう少しだろうから……待ってて松陽さん。]
絶対に助けてみせる……死なせやしないよ…松陽さんは松陽としてもう少し生きてほしい、あの時の殺伐とした目の人格では無く…あの松陽さんとして。
[お、辰坊……どうしたその怪我。]

[いいや、負傷兵を運んどったら後ろから負傷兵ごと……。]

[辰坊は俺が預かる……皆んなは負傷兵を生きてる奴を運べ、いいな。]

[[[はい。]]]

[おし、辰馬……行こうか手当しに。]

[すまんのぉ……。]

俺と辰馬は使われて無い建物に入り辰馬を寝かせる。

[ちょっと痛てぇかもしれねぇぞ。]
そう言って辰馬の腕に触る。

[ゔぅ……ア゙……。]

[あと少し頑張れ……辰馬。]
辰馬の傷はみるみる治って行く……。
傷は完全に塞がった。

[おぉ!治ったがか!A、何したんじゃぁ?]

[秘密……辰馬、よく頑張ったな…その手な?神経までは治せない…刀は握れるかどうかは分からん辰馬の努力次第で変わる。]

[そうかァ……有難う!]

[この事は内緒だぞ?傷は縫ってもらったでも言っとけ!]

外に出ようとすると腕を引かれ辰馬の腕の中に入る…身長的に俺の方が上なので包み込むと言うより抱き着くの方が正しい……。

[辰馬?何してる……。]

[…………手ぇやられた時、ホンマに終わっと思もぅたんじゃぁ……有難うなぁ…A。]
俺の背中に頭をグリグリしながら言う辰馬…。

[良いよ、俺も辰馬が怪我して帰ってきた時怖かった……助けられて良かった…これは銀時達に話さないと誰にやられたか。]

[じゃあ行くか!急に引き止めてすまんかったのォ!]

話に行くと銀時達は敵討ちに行くようだ……。
それから辰馬が宇宙へと行き……銀時達が松陽さんを連れて行った奴らに捕まった。

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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

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