鬼さん十四人 ページ16
[うーん……どうすっかねぇ……。]
[何がです?]
[松陽さん……いや、銀時達が俺にベッタリ過ぎねぇかなと思いまして……。]
[確かにあれは異常ですね……Aは私に構ってくれませんし。]
[それ関係あります?構ってるじゃないですか……膝枕したりしてるじゃないですか。]
[まぁ、そうなんですけどね?]
[桃色……どうにかしないと…。]
俺は兄として銀時の子供が見たい!!
[桃色は何を表すのです?]
[恋……好きな感情ですかね……。]
[それが銀時達に?]
[はい……昔から、消えないんですよね。]
[ちなみに私はどんな色をしているのです?]
[珊瑚朱色……見たいな、桃色見たいな。]
[珊瑚朱色ですか……それは何を?]
[愛情ですかね……家族としての。]
[……そうですか…Aの事好きなんですがねぇ……。]
[年の差ですね……と言うより松陽さん何歳なんです?]
[五百歳です。]
[え……そうなんですね、案外年の差でもないかも知れませんね……((ボソッ…。]
[何か言いましたか?]
[いいえ、松陽さんって死なないんですか…五百歳って。]
[えぇ、死なないのですよ。]
[じゃあずっと一緒に居れるかもですね。]
[本当に君は……私のお嫁に来ません?]
[銀時達が怒りますね……それは。]
[[兄貴は渡さねぇ……。]]
いつの間に帰ってたんだお前ら。
[銀時…晋助……コタは?]
[ここに居るぞ?]
[あぁ、コタおかえり……銀時達もおかえり。]
[[[ただいま兄貴。]]]
[私にも言ってくださいよ。]
[ただいま松陽。]
[ただいま松陽先生。]
[帰りました松陽先生。]
[はい、おかえりなさい。]
[さ、松陽さん……晩御飯にしましょうか。]
[そうですね。]
[銀時達は手ぇ洗ってこい!]
[[分かってる!]]
[分かってねぇだろ!特に銀時!]
[俺はもう洗ったので手伝いますよ。]
[ありがとうコタじゃあ頼むよ。]
[あぁ。]
こんな日々が続けば良いなんて俺か望んじゃいけねぇのに望んでしまった……。
[松陽!!]
[松陽さん……!!]
[大丈夫、すぐ戻ってきますよ。]
[嘘だ……松陽さん何で……。]
[仲間を、皆んなを守ってあげて下さい。]
[松陽さん!待って下さい!]
松陽さんに手を伸ばすも黒い棒が俺を貫く……。
[グッ…!松陽……さん。]
[兄貴!]
[A……すいません…。]
132人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時