ミステリアスなお兄様。

真坊ちゃん。 ページ37

ムスッとして腕を組んでいる真坊ちゃん。

［…それは仕事で…。］

京極［いつも仕事が…仕事で…忙しくて来れないのは承知しています、ですが！一度も直接見に来てくれた事が無いじゃないですか！］

そうなのだ毎回尽く真坊ちゃんの試合の日には仕事が入る…。

［そうですね…今度の試合は必ず行きます、仕事入れませんしやりません…真坊ちゃんの試合を応援致します。］

京極［ほんとですか？絶対ですよ？］

［必ず…約束致します。］

京極［じゃあ約束ですからね！あ！もう合宿に戻らなければ行けないので戻ります…。］

［合宿ですか…頑張って下さいね。］

京極［はい！］

真坊ちゃんが家を出て行ってから考える…俺は一体どこで懐かれるのか。

［何故…未来の鈴木園子の彼氏から好かれて、試合を見に来いと言われているんだ…。］

恋愛フラグがあの二人に建つのはこれからなのか？これからなんだな？うん、そうだきっとそうだ。←

いやしかし…好かれすぎでは？

［……おや？これは……。］

床に落ちていたのは真坊ちゃんのハンカチ…。

［なんて漫画的展開！］←

届けに行くか、確か此処の近くだったよな？合宿所って…。

バイクを走らせ数分…合宿所に着くと休憩時間だったのか外に出ている学生達、その中に真坊ちゃんの姿が。

バイクを降りて小走りで真坊ちゃんの傍による。

［真坊ちゃん…ハンカチ落としていましたよ？］

京極［祐介さん！ありがとうございます！わざわざ届けに来て下さって…すみません。］

［いえ、構いませんよ…では失礼します。］

帰ろうとするとグッと腕を掴まれる。

京極［あ、えっと…すすすすみません！！］

どうやら無意識に腕を引いた様で顔を真っ赤にして慌てている。

［大丈夫ですよ、頑張って下さいね真坊ちゃん…それから皆さんも水分はしっかり摂る事をして取り組んで下さいね？水分は取らないと危ないですから。］

［［［［ありがとうございます！！！］］］］

元気な返事を受けた後に真坊ちゃんの頭を撫でてバイクの元へ行き跨る…最後に皆んなに手を振りバイクを出す。

［……後二ヶ月後に試合があり…仕事が三つ……はぁー…一気に仕事は片付けますかね。］

そう言えば…零も景光も俺があげたスコッチとバーボンのストラップ持ってたな……裕也は服で隠れていたし見えなかったけど首あたりを仕切りに話の時触っていたから付けてくれてるんだろうな…。

［…東都……戻ろうかな…。］

家に入り考える、帰っても良いだろうか…バレないか？

__ゼロの執行人__ 第壱幕。 開演→←ずっと探していた人。

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