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しごと ページ6

「僕の家政婦にならない?」

「・・・は?」


いきなり何言ってんだこのひと。

わたしは今これ以上にない間抜け面をしているだろう。

このひと家政婦って言った?

家政婦ってあれだよね?雇い主の家で家事やら料理やらを代わりにする人のことだよね?

それをわたしにやれと?昨日会ったばかりなのに!

「あの、どうかな?」

ころんさんがおずおずとたずねた。

「いや、あのー・・・、急すぎて。困惑中です・・・」

そっか、そうだよね、ところんさんがしゅんとした。

くっそ可愛いな・・・。

「ど、どうしてわたしなんですか?」

「さっき僕の部屋掃除してくれたじゃん。デキる子なんだなって思って。料理とかは?できる?」

「できますけど・・・」

「そっか!よかった!」

「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください」

「ん?なに?」

「お、お仕事とか、お聞きしてもいいですか・・・?」

ころんさんが「あー」とつぶやく。

家政婦を雇いたいってことは、ころんさんは忙しくてする暇がないってことだ。(単に家事ができないってことかもしれないけど)

どんな仕事をやっているのか気になる。

「Aちゃん、こっち来て」

かと思えばいきなり手を引っ張られた。連れてこられたのはころんさんの部屋。

「あの、驚かないでね」

「?」

ころんさんがドアを開けると、そこには、パソコンやらマイクやら、機械系のものがたくさんあった。

「すごーい・・・」

「そ、そう?」

「システムエンジニアとかやってるんですか?」

わたしが聞くと、ころんさんが大袈裟にコケるフリをした。あれ、違う?

「あのー。すとぷりって聞いたことある?」

「すとぷり?」

何だ聞いたことない名前だ。

「僕、そのグループに入ってるんよ」

「ほぉ」

「その活動とかでこういうの使うわけ」

「へへぇ」

「いやわかってねーだろ」

ころんさんがわたしの頭をびしっと叩いた。

「えと、すとぷりっていうのは、主にネットとかで活動する、歌い手・・・、いや違うな、エンタメユニット?」

「へぇー」

ネットかぁ。

わたしそういうの詳しくないんだよね。

「僕、夜とかに生配信っていうのやってるんだ。雑談とか、ゲームしたり」

「それでこのマイクを?」

「そーそー」

へぇ、凄いな・・・。

そういうお仕事があるんだなぁ。

わたし、今まで会社に行って働くっていう仕事についてのイメージしかなかった。




文字数・・・

こうしょうせいりつ→←そうじ



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作品ジャンル:恋愛
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いたる(プロフ) - ゆず胡椒さん» ありがとうございますぅぅぅ!続編ぜひチェックしてください! (2021年6月27日 19時) (レス) id: 2538ecda96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず胡椒 - めっちゃ面白い〜!楽しみにしてます! (2021年6月27日 13時) (レス) id: 042a180910 (このIDを非表示/違反報告)
いたる(プロフ) - 天王寺ゆなちゃんさん» ありがとうございます!ビジネス不仲最高ですよね! (2021年6月26日 15時) (レス) id: 2538ecda96 (このIDを非表示/違反報告)
天王寺ゆなちゃん(プロフ) - じぇりーぬでお顔寄せあって投げキッスはちぬて......不仲とは......すしです...... (2021年6月25日 23時) (レス) id: 9fd7f3e26d (このIDを非表示/違反報告)
いたる(プロフ) - トパーズさん» ありがとうございます!りすなーですよ!そして、すとぷりは平仮名です! (2021年4月21日 14時) (レス) id: 2538ecda96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いたる | 作成日時:2020年5月5日 16時

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