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第16話 ページ17

雪菜side




視界が滲んでしょうがない


雪「…秋菜……」



呟いても意味が無い


分かってるはずなのに


目から落ちてくる雫は、止まることを知らない





辛そうに意識を失った秋菜


秋菜は昔から、風邪を引いた私の看病をしても移らなかった


つきっきりで看病していても、秋菜が風邪を引くことなんかなかった


だから今、熱で魘されている秋菜が心配でたまらないんだ




秋菜の手を握り、起きてくれるのを願う





?「…雪菜?」

雪「…さく…や…さん…なんで?」

咲「霊夢が呼びに来て…秋菜が倒れたのよね?」

雪「うん…魘されてて……」

咲「…そっか」





咲夜さんは悲しげに呟くと、私の頭を撫でて言った




咲「雪菜が秋菜を呼んでいたら、起きるはずだから…ずっと手を握っていなさい」

雪「…うん」




後から入ってきた霊夢と紫さんが、秋菜の額に濡れたタオルを置いてくれた


秋菜が倒れる前、秋菜が体制を崩したのを見て


霊夢は咲夜さんを呼びに行ってくれたらしい





私はただ、秋菜を抱きしめて


ベットに運んであげることしか出来なかったのに


私、本当に何もしてないなぁ


大事な妹で、片割れの秋菜が大変なのに…




霊「そんなことないでしょ?」

雪「え?」

霊「あんたは役立たずとかじゃない、ってこと」

雪「…もしかして、声に出てた?」

霊「うん」





ねぇ、秋菜



『…今度はちゃんと、キミの役に立つから…いつまでも……』





姉として、片割れとして、雪菜として


隣でキミの名前を呼び続けるから





傍にいさせてくれる?

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月霊 響(プロフ) - ちくぜんにさん» 今さらやけど復帰できたで (2021年6月15日 21時) (レス) id: 4c42db6fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ちくぜんに(プロフ) - 月霊 響さん» お久しぶりです!この作品のお知らせを見ていただけると分かるとは思いますが、諸事情でこんなことになっております。それでも合作の件は喜んでお受けしますよ! (2019年7月23日 4時) (レス) id: 8315f66856 (このIDを非表示/違反報告)
月霊 響 - あくまで希望ですがよろしいでしょうか? (2019年7月19日 22時) (レス) id: 63792cbb50 (このIDを非表示/違反報告)
月霊 響 - お久しぶりでーす 響だよ 炙りチャーハンさん合作とか はなしてましたけどやりますか? (2019年7月19日 22時) (レス) id: 63792cbb50 (このIDを非表示/違反報告)
炙りチャーハン(プロフ) - 月霊 響さん» が、頑張ります…!もう少しお待ちを… (2018年10月7日 8時) (レス) id: e5e5849b9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炙りチャーハン x他2人 | 作成日時:2018年2月14日 20時

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