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Aside
3月
大学受験を乗り越えた先輩方が卒業する日
式が終われば、廊下や玄関は卒業生とその後輩達で溢れかえる。
花音もまたその１人で、お付き合いをしている先輩と学校で過ごす最後の時間を楽しんでいた。
私はしばらく時間をおいてから帰ろうと思い、生徒会室へと来ていた。
貴「失礼しまーす」
私がゆっくりと部屋の扉を開ければ、ショッピくんが１人、静かにパソコンと向かい合って作業をしているのが目に入った。
ショッピくんは私に気付いたようで、耳に着けていたヘッドフォンを外し「ども。」と小さく頭を下げた。
貴「邪魔しちゃいました…？」
syp「大丈夫っすよ。ボーッとゲームしてただけなんで。」
ショッピくんは「座ってください」と椅子を用意してくれた。
私はショッピくんの隣に腰掛ける。
貴「ショッピくんは先輩方の所には行かないんですか？」
syp「あー…俺３年生とあまり関わって無かったんで、思い出がないんすよ。て言うのも…２年の先輩方がインパクト強すぎるし、絡まれるのもあるんすけど」
貴「確かに…」
生徒会の皆さんの顔が頭に思い浮かぶ。
私が初めてこの高校に来た時、印象が強かったのもやっぱり生徒会の皆さんだったなぁ…
私は転校してきたばかりの頃を思いだし、自然と口角が上がる。
そんな私を見て、ショッピくんは「ﾌｯ」と小さく笑う。
syp「Aさん、俺とか生徒会の人達の前でよう笑うようになりましたよね」
貴「そうですか…？」
syp「俺等と会った当初なんてAさん緊張してばっかだったじゃないすか」
貴「ちょっと怖かったですもん」
syp「あー…特にコネシマさんとかかな？」
「あの先輩は輩なんで仕方ないっすわ」とショッピくんが呆れたように笑う。
貴「でも最近は…生徒会の皆さんと居るのが結構落ち着くというか…楽しいですよ」
syp「それ、先輩方に言えば喜ぶっすよ」
貴「恥ずかしいから言いませんよ…！」
syp「じゃあ俺だけ聞けたってことっすね？やったー」
貴「ちょっと棒読みですよ」
syp「心から喜んでますから」
と意地悪そうに笑うショッピくん。
すると何処からかチャイムの音が聞こえてきて、下校の時間を知らせる。
syp「帰りますか」
貴「そうだね」
ショッピくんがパソコンの電源を切る間、私は部屋の戸締まりを済ませ、ショッピくんと一緒に部屋を出て、玄関に向かう。
貴「わぁっ…」
外に出ると、地面に落ちていた少量の紙吹雪が花弁のように空を舞っていた。
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ラビット_(プロフ) - こんにちは〜！今日久しぶりに最初から最後まで読ませて頂きました！いつ読んでもキュンキュンしちゃうぅ〜…。これからも楽しみに更新待ってます！ (2021年5月30日 8時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - シルヴァさん» 好きになっていただけて嬉しい限りです！励みになります。ご指摘もありがとうございます。急いで修正致します。これからも応援よろしくお願い致します。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ラビット_さん» 気まぐれ更新になってしまい申し訳ないです。WT様も登場させてみました！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ミカさん» ゆっくり更新で申し訳ないです。嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - かかしさん» はじめまして。そう言って頂けて嬉しいです。本当にありがとうございます！かかし様の綺麗なお言葉に胸が温かくなりました。これからも頑張っていきますので応援のほどよろしくお願い致します。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2020年2月4日 17時
